【登場人物】

ユリ(30代・通販会社のカスタマーセンター勤務)

マコト(40代・クレーマー気質の会社員)

先輩オペレーター(背景)



【場面】


夕方のコールセンター。電話が鳴る。



ユリ(明るく)

「お電話ありがとうございます。○○通販センター、ユリが承ります」


マコト(怒鳴り声)

「おい!この前頼んだ炊飯器、音がうるさすぎるんだよ!寝られやしない!」


ユリ(冷静に)

「申し訳ございません。具体的にどんな音でしょうか?」


マコト(モノマネしながら)

「カタカタ…カタカタ…って、まるで心臓の鼓動みたいなんだよ!」


ユリ(思わず笑いをこらえながら)

「ふふっ…それ、なんだか…かわいいですね」



マコト(怒りながらも照れる)

「か、かわいい!?いや…そんなこと言われたの初めてだよ…」


ユリ

「では交換も可能ですが、その子(炊飯器)、手放したくないんじゃないですか?」


マコト(ハッとする)

「……あ、あぁ……そうかもしれない」



【オチ】


数分後。クレームは解決。


マコト(声のトーンが柔らかくなって)

「……あのさ、ユリさん。炊飯器のことじゃなくて……また声、聞きたいんだけど」


ユリ(困惑しつつ)

「それは“サポート外”です」


(後ろの先輩が爆笑)






いかがでしたか?笑っていただけましたか?


クレーム対応って大変だけど、時に思わぬ“縁”をつれてきます。

怒りが恋に変わる瞬間…その境界線は「ふふっ」と笑う一言かもしれません。


でも本当に付き合ったら、家電よりうるさい恋になる予感しかしません(笑)