【登場人物】

  • ハヤシさん(50代・元甲子園球児)
  • 後輩たち(20代・若手社員)
  • 幻の実況アナ(※脳内でのみ登場)

【場面】

居酒屋チェーン「赤ちょうちん 昭和通り店」

金曜の夜、職場の飲み会が始まる。

【本編】

後輩A

「ハヤシさんって、昔野球やってたんスか?」

ハヤシさん(日本酒をグイッと)

「……甲子園、3番センターだ」

後輩B

「え、マジっすか!すげー!」

(次の瞬間、ハヤシさんの瞳がキラリと光る)

📢《実況:「さぁ甲子園!ハヤシ選手、打席に入りましたァー!!」》

(幻聴とともに、彼の脳内に青春の夏がよみがえる)

ハヤシさん(箸をバットに見立てて)

「カキーン!!」

(実際には、唐揚げのレモンを指ではじいただけ)

後輩A

「…あ、レモン飛びました」

📢《実況:「センター前ヒット!これは文句なしの当たりです!」》

ハヤシさん(椅子から立ち上がり)

「よし、俺が奢る!!今日の勝利打点だーッ!!」

後輩B(ポカン)

「え、まだ注文すらしてない…」

【二次会カラオケにて】

🎤 ハヤシさん

「栄光の〜〜架け橋へと〜〜〜♪」

📢《実況:「これが…最後の夏です!!」》

(鼻から涙…ではなくハイボールがこぼれ出る)

【オチ】

翌朝、会社のデスク。

ハヤシさん(二日酔い)

「……俺、昨日なにか…やったか?」

後輩たち(スマホで動画再生)

「“打順決める人”ってずっと叫んでましたよ」

ハヤシさん(動画を見て絶叫)

「やめろー!俺の全盛期、そんなカタチでバズるなーッ!」



いかがでしたか?笑っていただけましたか?

お酒って怖いですね…記憶も記録も、編集なしでネットに残ります。

でも、全盛期の自分に戻れる時間って、

きっと誰にとっても“宝物”。

……できれば他人に見られない形で思い出しましょう。