【登場人物】


  • ミユ(中学2年)
  • 担任の先生



【場面:中学校の三者面談】




先生:「ミユさん、将来の夢について作文を書いてくれましたね。“将来の夢はセーラー服と機関銃になることです”…これは、どういうことでしょう?」


ミユ(キラキラした目):「はいっ。セーラー服を着て、機関銃を持って、悪いやつらをズバババーンってやるお仕事です!」


先生:「……ミユさん、それは映画のお話であって、実在しない職業ですよ?」


ミユ:「えっ!?だって“医者”とか“警察官”と同じくらい、かっこいいと思ってました!」


母:「この子、小学校の頃から『薬師丸ひろ子みたいになりたい』って言ってて…。」


先生(困り笑い):「まず“機関銃”は所持できませんからね…」


ミユ(真剣な顔で):「じゃあ、“セーラー服だけ”で悪を討つっていう方向でもいいですか?」


母:「せめて制服は卒業してからにして…」


先生:「まずは“公務員”から目指してみましょうか。」




(ナレーション)

「彼女の夢は修正され、“制服の似合う市役所職員”となる。悪と戦うより、書類と戦う日々である。」


いかがでしたか?笑った頂けましたでしょうか?

子どもの頃、映画やドラマの世界は現実と地続きだと思っていました。「ウルトラマンになりたい!」と本気で叫んだ男の子がいたように、この少女もまた、「セーラー服で機関銃を持って働く」未来を信じて疑わなかったのです。

夢と現実の境界があいまいだったあの頃の“無垢な誤解”に、大人になった今だからこそ、ちょっと笑って共感していただけたら嬉しいです。

人生って、勘違いから始まる夢があってもいいじゃないですか。