【登場人物】

・おじいちゃん(昭和マイスター)

・孫のタケシ(小学4年生)

・母ちゃん(冷静)


【場面】

昭和50年代、ちゃぶ台のある居間。テレビの上に謎のセロファンが貼られている。



(テレビから歌番組の音)


🎤「真っ赤な〜太陽が〜♪」


タケシ「ねぇ、ばあちゃん、テレビなのに全部ピンクなんだけど……」


おじいちゃん「ふっふっふ、これが“カラー放送風”ってやつじゃ!」


母ちゃん「お父さん、またセロファン貼ったの?」


おじいちゃん「貼っただけじゃない。上から順に、青・透明・赤の三色構造。これが疑似カラー三原則ってわけじゃ!」


タケシ「でも、全部混ざって紫になってるよ?」


母ちゃん「お父さん、それテレビじゃなくて“紫の世界”って感じよ」


おじいちゃん「よし、じゃあ今度は“緑・黄色・青”でチャレンジじゃ!カラー革命じゃあああ!」


(セロファンを貼り替えようとしてテレビに覆いかぶさる)


テレビ「バチッッ」


全員「うわっ!」


(静電気で髪が逆立ち、おじいちゃんの髪がアフロになる)


母ちゃん「あら、お父さんの頭だけカラーになったわ」


タケシ「アフロ放送だ〜!」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

昭和の家庭における“創意工夫”って、本当に尊いですよね。白黒テレビにセロファンを貼って無理やりカラーっぽく見せるなんて、今の子に話したらタイムマシンの話かと思われそうです(笑)

ちなみに我が家では、「青い空=青セロファン」理論で、ニュース番組すら常夏仕様になってました。