【登場人物】


  • 母・君江(きみえ):家族の平和を守るため奮闘する主婦
  • 父・重男(しげお):食卓ではハンター気質
  • 娘・さおり(中3):唐揚げへの執念がすごい
  • 息子・タカシ(小5):冷静な観察者



【場面:夕食時の昭和のちゃぶ台】


母:「はーい、今夜は唐揚げよー!」


父:「おっ、いいねえ。いただきまーす!」


(重男、いきなり唐揚げを2個連続でパクッ)


さおり:「ちょっと!!それ私の唐揚げなんだけど!」


父:「早い者勝ちだろ?昭和のルールはスピード命!」


母(怒り気味):「毎回これじゃケンカになるでしょ…もうこうするしかないわ」


\翌日/


【食卓の唐揚げプレートに、小さく名前が書かれた旗が刺さっている】


タカシ:「……“さおり専用”“パパ1個まで”“ママ観賞用”って何?」


父:「なんだこの選挙ポスターみたいな唐揚げは…!」


母:「ルールを守れないなら、“選挙管理委員会”が動きます!」


【その後】


父(こっそり“パパ専用”の旗を増やそうとして…)


\ガラッ!/


さおり(監視中):「唐揚げ選挙違反、現行犯です!」


母:「よって本日から、父は“副菜担当”に降格します」


父:「せめて漬物には名前書かんでくれ…」








いかがでしたか?笑っていただけましたか?


昭和の家庭では、おかずを巡るバトルが毎晩繰り広げられておりました。

特に唐揚げは“戦場”。


でも、名前を書いたって、守られるとは限らないのが家族の不思議…。

人は、名前の旗よりも“におい”に負ける生き物なのです。