【登場人物】


  • ケンジ(小3)…赤レンジャー担当。リーダー気質。
  • タカシ(小3)…青レンジャー。やたら設定にうるさい。
  • サトル(小2)…黄レンジャー。お菓子目当てで参加。
  • 消防士(30代)…本物のヒーロー。冷静。
  • 近所のおばさん(50代)…おせっかいレーダー全開。



【場面:昭和の町内、公園裏の空き地】


ケンジ:「よし!敵のアジト(物置小屋)を爆破だぁー!ゴレンジャー、アターック!」


サトル:「バクハってなに!?俺おなかすいたー!」


タカシ:「爆破って言うけど、そこタカシんちの倉庫だからな!設定守って!」


(ケンジ、持ってきた線香花火を束にして火をつける)


ケンジ:「ファイヤーーー!」


(煙がモクモク…)


近所のおばさん:「キャー!火事!?火事よーッ!」


――5分後――


(サイレンとともに消防車が登場)


消防士:「どこだ!?どこが燃えてる!?」


ケンジたち:「えーっと…爆破の演出で……」


消防士:「演出って……君たち、“赤レンジャー”が本物呼んでどうする!」


サトル(ボソッと):「本物の赤い人…来ちゃったね……」



(消防士、ヘルメットを取りながら)


消防士:「まぁ…俺も昔“緑レンジャー”だったけどな」


(子どもたち全員、感動)


タカシ:「ヒーローって…マジでいたんだ…」





いかがでしたか?笑っていただけましたか?


昭和の子どもたちは「空き地」が舞台で、「設定」が命!

でも現実のヒーローは、意外と近くにいたのかもしれません。


線香花火の爆破力、侮れません。


次回は「チャンネル争いで母がNHK党を結成」もお楽しみに!📺🔥