【登場人物】
- コウジ(25):就活失敗中のフリーター
- ミワコ(24):ティッシュ配りのバイト女子
- 謎の社長(50代):目利きが異常に鋭い昭和の叩き上げ
【場面:新宿駅西口、朝の人混み】
(コウジ、うなだれながら歩いている)
コウジ(心の声):「就活50連敗…もう履歴書に貼る証明写真すらない…」
(そこに、ティッシュを差し出すミワコ)
ミワコ:「お兄さん、どうぞー!新しい未来のカギです!」
コウジ:「未来のカギって、ただのティッシュやろ…」
(ポケットティッシュを受け取ると、中にチラシと何かメモが入っていた)
コウジ(心の声):「“人材募集:やる気重視。面接は手ぶらでOK。”…なんじゃこりゃ」
(なぜか吸い寄せられるように面接へ)
【数日後:小さな広告代理店のオフィス】
社長:「キミ、ティッシュ受け取った顔がよかった。ああいう顔が広告をつくるんだよ!」
コウジ:「顔ですか!?」
社長:「ティッシュから人生が始まるって…いいキャッチコピーだろう?」
【オチ】
数年後、コウジが手がけた広告がヒット。
そのキャッチコピーは…
「配ってたのは、未来でした。」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
昭和~平成初期の駅前ティッシュ配り、
バカにできません。運命を包んでる可能性、大アリです。
ティッシュにチラシだけじゃなく、
チャンスと人生と“縁”が入ってるかも。
