【登場人物】
- ヨシオ(28):昭和の朴訥(ぼくとつ)サラリーマン。別れのセリフが昭和くさい
- ユリ(26):しっかり者の彼女。東京での就職が決まり、涙の別れへ
- 車掌さん(50):やたら人間ドラマに首を突っ込みたがる
- 周囲の乗客たち:いちいち反応が大きい
【場面:新潟駅・国鉄ホーム(昭和58年)】
ヨシオ:「ユリ……東京でも元気でな。お前と過ごした日々は…オレの“青春18きっぷ”だった」
ユリ:「意味わかんないけど……ありがとう……!」
(汽笛が鳴る)
\ポォォォ~~~~!!/
(改札で涙の別れ。手を振りながらユリがホームを走って消える)
【場面:車内・指定席車両】
ヨシオ:「はぁ……涙でシャツが湿ってやがるぜ……」
(席に座る)
「隣、空いてるな……あれ?なんか香水の匂いが……この匂い……」
(ゆっくり隣を向く)
ユリ:「あれ?なんでいんのよ!!」
ヨシオ:「あれ!?お前、東京行ったんじゃ!?」
ユリ:「行くよ!でも、同じ列車だよ!!」
ヨシオ:「え、オレ……上越線経由の特急とき…え、なに号?」
ユリ:「とき84号!!」
ヨシオ:「オレもそれーー!!(ドーン)」
(車掌が通りかかる)
車掌:「あら〜〜お似合いですね〜。ちなみにこの車両、**“カップル再会率1位”**なんですよ」
(乗客たち、拍手)
乗客おばちゃん:「いいわねぇ、若いって」
乗客じいちゃん:「オレも昔、品川で同じことがあったわい」
ヨシオ:「……せっかくカッコよく別れたのに、1駅で再会しちまったな…」
ユリ:「じゃ、もう一回改札で別れ直す?」
ヨシオ:「いや、それはさすがに恥ずかしい」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
昭和の恋愛は、改札で別れて、車両で再会するのがデフォなのかもしれません(笑)
泣けるはずの別れが、ただのコントになるのもまた“国鉄マジック”。
ちなみにこのあと、ふたりは上野駅で“出口逆方向”に歩いて再び別れます。
