【登場人物】
- 杉本カヨコ(43):主婦。家事の合間に宇宙とつながる。
- 長男・ケンタ(12):好奇心旺盛だがちょっと現実主義。
- 町内の佐藤さん(50):近所のうわさ好き。
- 謎の声(宇宙人?)
【場面:昭和の団地・ベランダの洗濯機前】
(ゴォォォォォォォォォ……!)
(グォン……グォン……)
カヨコ:「あれ?また回転が変なリズム……」
ケンタ:「母ちゃん、もうこの洗濯機、音がドゥンドゥン言ってるよ。壊れかけじゃ?」
カヨコ:「ちょっと静かにして。いま大事なとこなのよ…」
(洗濯機の“脱水槽”に耳を近づける)
\ピー……ピピ……ピ、ピポパ……/
カヨコ:「やっぱり…聞こえるわ…『ワレワレハ』って…!!」
ケンタ:「いやそれ、たぶんベアリングの音…」
カヨコ:「いいえ、宇宙人よ。昨日は“柔軟剤”の話してたもの!」
(次の日)
佐藤さん:「聞いたわよ〜、カヨコさんち、洗濯機で宇宙とつながったって?」
カヨコ:「えぇ、いま水星の方と“泥汚れに強い洗剤”の情報交換してるの」
佐藤さん:「すごい…私、風呂の排水口で“火星の声”聞いたことあるのよ!」
(団地中がザワつく。主婦たち、次々と洗濯機や冷蔵庫に耳を当て始める)
【場面:夜のベランダ】
ケンタ:「母ちゃん、なんか宇宙とつながるのって、だいぶ昭和チックだね」
カヨコ:「バカにしないで。昭和家電はね……ロマンなのよ」
(洗濯機から再び謎の音)
\ピーッ……“センタクモノ……イッショウ、オオキニ”……ピーー/
カヨコ:「今度は関西弁!?この宇宙人、実は大阪の人なんじゃ…?」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
洗濯機の音って、不思議なメッセージに聞こえたことありませんか?
昭和家電は、単なる機械じゃない。人生と宇宙をつなぐ“相棒”だったのです。
この主婦、次は炊飯器で“金星”と会話する予定です(笑)
