【登場人物】


  • お父さん(タカシ・45):家電に弱いが見栄っ張り。
  • お母さん(ヨシエ・42):冷静だが内心は大興奮。
  • おばさん(トモコ・58):近所の“情報網”。
  • いとこ達(ノブオ・ジュンコなど):なぜか全員集合してくる。
  • 炊飯器(※無言の存在感)



【場面:昭和30年代、郊外の一軒家。新品の電気炊飯器がちゃぶ台の上に鎮座】


ヨシエ:「ほら見てタカシさん、ボタン押すだけで炊けるって!魔法みたいよ!」

タカシ:「お、おう…だがこれは…敵か味方かまだわからん…」


(ガチャン、とスイッチを入れる)


ヨシエ:「見て見て!“保温”って書いてあるわよ!何それ!お米、保温されるの!?ずっとあったかいの!?」

タカシ:「……それってお前、火を使わなくてもいいってことか?ってことは…ワシが…火の番しなくていいってことか!?」


\ピンポーン!/


トモコ:「あら〜〜聞いたわよ〜炊飯器買ったんですって!?見に来たわよ〜!」

ジュンコ:「写真撮っていい?」

ノブオ:「うち、まだ釜土だからさぁ…未来すぎて泣ける…」


(炊飯器が炊き上がり、ふたがパカッと開く)


\湯気モワァ〜〜〜〜/


一同:「おおおおおおおお!!」

タカシ(神妙な表情で):「これが…文明の味か……」


(みんな正座で一口ずつ試食)


ジュンコ:「なにこれ…米が…米が粒立ってる…!」

トモコ:「ご先祖様に申し訳ないけど…私、戻れない…」


(その夜)

ヨシエ:「ねぇ、あんた…親戚が今日だけで9人来たわよ」

タカシ:「……明日から“見学料”取るか」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

昭和の家電って、ほんと家族イベントでしたよね。

洗濯機が来たら親戚が集合、冷蔵庫が来たら自治会が見学、

そして炊飯器は「未来から来た謎の箱」扱い。

でも、一杯のごはんで家族が笑う、そんな昭和の良さを詰め込んでみました。