【登場人物】


  • 杉本ケンジ(58歳):定年退職後、急に“人生のロスタイム”に目覚めた男
  • 息子・タクヤ(28歳):冷静な会社員。父の奇行にツッコミ役
  • 妻・ミチコ(56歳):悟りを開いたような温厚な人


【場面①:自宅リビング・朝】


ケンジ(ジャージ姿、突然立ち上がる)

「よし!今からが本番だ!俺の人生、ロスタイム突入だッ!!」


タクヤ(パンをかじりながら)

「何の試合終わったんだよ…?」


ケンジ(熱く語る)

「いや、60分の試合(定年)終わってからが本番だって言うだろ?

ここからは、もう失うものなんて何もない時間!攻めるぞ俺は!!」


ミチコ(湯呑み片手に微笑)

「昨日は“俺の人生は延長戦”って言ってたわね」


ケンジ「いや、あれは前日練習だ」


タクヤ「練習で人生使うな」


 


【場面②:公園・昼下がり】


ケンジ(竹馬に乗りながら叫ぶ)

「見ろタクヤ!58歳でも竹馬に乗れるってことは、

まだ俺の“伸びしろ”があるってことだ!」


タクヤ(追いかけながら)

「いやまず、その年で竹馬に乗ろうとするなよ!」


ケンジ(降りてゼーハー言いながら)

「…あ、アキレス腱がロスタイムに突入したかも…」


 


【場面③:家族会議・夜】


ミチコ「ねえ、来週“ロスタイムでラップデビュー”ってどういうこと?」


ケンジ(キャップを後ろに被りながら)

「このビートに俺の58年を乗せたいんだよ!」


タクヤ(静かにメモを取る)

「父親が“ビートに乗った迷走”で家計に響くとは…」


 


【ラスト:ケンジ、夜空を見上げながら】


ケンジ(感慨深く)

「ロスタイムって…最高だな。何しても、もうイエローカード出ない気がするんだ」


タクヤ(背後で)

「いや、ママが出そうになってるよ」


ミチコ(静かにホイッスルを吹く)

「ピピーッ!本日のロスタイム、終了です!」

――暗転――


いかがでしたか?笑っていただけましたか?

ロスタイムって聞くと、普通は「あとちょっとの命」みたいな重い空気を想像しがちですが…

このケンジさんにかかれば、“第二の青春・無敵編”です。

竹馬・ラップ・人生相談YouTuber化など、次回作も期待大(家族は戦慄)。

ロスタイムの使い方は人それぞれ、でも“急に攻め始めるお父さん”にはくれぐれもご注意ください。