【登場人物】


  • サヤカ:30代OL。人にもモノにも“敬意”を欠かさない主義。
  • コンビニ店員:アルバイト歴半年。内心つっこみまくる。
  • 後輩アユミ:現実派。常識人。だが若干引き気味。




【場面①:コンビニ店内・昼休み】


(サヤカ、ゆっくりと棚のおにぎりを眺める)


サヤカ「今日は…おかかさんにしようかな…いや、鮭さんもいいな…」


(ひとつひとつに軽く会釈)


サヤカ「あ、すみません、ツナマヨさん取りますね…(ぺこり)」


(横で見てたアユミ、軽く動揺)


アユミ「……先輩。いま、おにぎりに敬語使ってました?」


サヤカ「うん?だって“いただく”わけだから…命よ、これは」


アユミ「命!?魚とマヨの命……!?」




【場面②:レジにて】


店員「あ、ツナマヨですね」


サヤカ「いえ、ツナマヨさんです」


店員「……失礼いたしました」


サヤカ「この方にはいつもお世話になってまして…“コンビニ界の三ツ星”って呼んでます」


店員「(ツナマヨに)昇進おめでとうございます…」




【場面③:社内ランチ】


(サヤカ、席でおにぎりを取り出す)


サヤカ「それじゃ、ツナマヨさん……いただきます」


(包み紙を丁寧に外し、手を合わせる)


アユミ「あの…その感じ、誰かの遺影に語りかけてるみたいなんですけど」


サヤカ「この子は…“包まれて生きてきた”のよ」


アユミ「詩人かよ!!!!」




【ラスト:コンビニ前】


(帰りがけに棚に向かって)


サヤカ「梅さん、今日はお会いできなくてすみません。また明日…」


(通行人、ぎょっとする)


通行人「えっ?あの人…何か失ったの…?」


アユミ「失ってません。ただ“おにぎりの人格化”に成功しただけです!!」


(エンディングSE:電子レンジの“チーン”音)



いかがでしたか?笑っていただけましたか?

“いただきます”って、元をたどれば命への敬意。

それを極めた結果、ツナマヨさん昇進・梅さん欠勤連絡・おかかさんに感謝状。


この世界では、“おにぎりが人事評価される時代”が来てるのかもしれません。