【登場人物】
- ケンタロウじいちゃん:山奥に住む農家。ネットどころか電話も怪しい。
- 宇宙人ゼルク:地球侵略のため来訪。語学はAI翻訳任せ。表情なし。
- 宇宙船AI音声:やたら丁寧な案内係。
【場面:日本の田舎・山の中の畑。朝6時】
(ケンタロウじいちゃん、畑に出てきて作業開始)
じいちゃん「おう、今日も大根が元気じゃのぉ〜」
(空から「ピポパ〜ン♪」と効果音。光と共にUFOが着陸)
ゼルク(カプセルから現れる)「我々は…宇宙の支配者である…交渉を求む」
じいちゃん「おお、お前さん…新種のスズメかの?」
ゼルク「いや、違う。宇宙から来たゼルクである」
じいちゃん「ゼルク?ああ、“ゼルダ”の仲間か」
ゼルク「違う。リンクしてない」
【場面②:交渉開始】
ゼルク「地球を我々の植民地にする。反応を聞きたい」
じいちゃん「植民地…?畑なら貸すぞ?」
ゼルク「……え?」
じいちゃん「ちょうどこの辺、イノシシに荒らされて困っとったとこじゃ。宇宙技術で電気柵作ってくれんかの?」
ゼルク「…それは交渉成立…なのか?」
【場面③:なぜか居座り始める宇宙人】
(1週間後、畑にはゼルクとその仲間たちが耕うん機を改造して働いている)
じいちゃん「おうゼルク、今日のキュウリは出荷用じゃけん、まっすぐなやつ頼むのぉ」
ゼルク「了解。酸素環境に不満はあるが、土壌pHは快適」
近所の婆ちゃん「あの青い子、孫より働き者だよぉ」
【場面④:ついに本部から連絡】
(宇宙船から通信)
AI音声「ゼルク司令、交渉報告を。地球の制圧状況は?」
ゼルク「畑を半分制圧したが…“おすそわけ”という文化で物資が常に届くため、侵略の必要性を見失っている」
AI音声「え、情が…湧いてしまったのですか?」
ゼルク「否。…“ぬか漬け”というやつに心を奪われた」
【ラスト:じいちゃんの一言】
(夕暮れの畑で)
じいちゃん「まあええじゃろ、星が違うても、うまいもん食えば仲間じゃて」
ゼルク「地球人…奥深い…」
(空には、宇宙船と“つるむすびの野菜干し”が並んで浮かぶ)
(エンディングSE:ピロリ〜ン♪ 地球に平和が降りた音)
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
侵略より、漬物。征服より、おすそ分け。
宇宙人の攻略対象が「人類」じゃなくて「人情」だったという、ほっこり侵略エピソードでした。
