【登場人物】
- シュウヘイ:ちょっとメンタル弱めのサラリーマン。落ち込みやすいタイプ。
- 上の階の住人:声が異常に響く老人。趣味は自己啓発朗読。
- 不動産屋の人:結末で登場。
【場面:夜、シュウヘイのアパート(1K)】
(布団に包まりながら天井を見つめるシュウヘイ)
シュウヘイ「はぁ…また怒られた…もう全部投げ出したい…人生って何なんだろう…」
(静寂)
(突然、上の階から低くて響く声)
???「お前は、まだ…終わっていない……」
シュウヘイ「えっ!!?」
(部屋に残響)
???「立ち上がれ…シュウヘイ……己の中の勇者を呼び起こせ……!」
シュウヘイ「神様!?神様ですか!?」
【場面②:朝、元気になってるシュウヘイ】
シュウヘイ「よしっ!転職しよう!資格も取ろう!あの“声”が背中押してくれたんだ!」
(その瞬間、また天井から)
???「“今日の名言、スタート!”
第一章『自分を信じる力』より――…」
シュウヘイ「あれ?ちょっと待って…“第一章”?“朗読”??」
【場面③:上の階に向かう】
(恐る恐る訪問。ピンポーン)
上の階の住人(ヨネクラさん)「あ〜、どもども〜。朝の“自己啓発名言タイム”聞こえちゃってました?」
シュウヘイ「えっ…全部あなたの“声”だったんですか!?
あの深夜の“神の導き”も!?」
ヨネクラ「あぁ、あれね~!ナポレオン・ヒルの音読。ワシ、声張る癖あるんでねぇ」
シュウヘイ「俺、人生の転機レベルで影響されてたんですけど!!」
ヨネクラ「ほら、“影響力の武器”って本にも書いてあるでしょ?」
シュウヘイ「それ、心理学の本!!!」
【場面④:後日】
(不動産屋にて)
シュウヘイ「あの、ちょっと気になる点があって…上の階の住人さん、毎日“啓発して”くるんですが…」
不動産屋「ああ、それは“この物件名物”ですね。“自己肯定感付き物件”って口コミ評価高いんですよ〜」
シュウヘイ「そんな特典いらんて!!」
(エンディング:天井からまた聞こえる)
ヨネクラの声「今日のあなたは、昨日のあなたを超えている…!」
シュウヘイ「…もうちょっとだけ、聞いてようかな」
(暗転)
