登場人物:
- 鬼塚(ベテランタクシー運転手。地球愛強め)
- ズーノ星人(見た目は人間に似てるが、どこかズレてる)
- 無線オペレーター(声のみ)
(深夜の東京、タクシー乗り場。鬼塚の車にスーツ姿の妙な男が乗り込んでくる)
ズーノ星人「地球を案内してくれ。時間は…およそ3時間で頼む」
鬼塚「お、観光っすか?了解です。どちらから?」
ズーノ星人(真顔)「ズーノ星系第4惑星。そちらでは“銀河の変な隅っこ”と呼ばれている」
鬼塚(苦笑)「あー、そういう設定ね。コスプレ系のお客さんか~」
ズーノ星人「地球文化の中でも“タコヤキ”と“自撮り棒”は特に評価が高い。現物を所望する」
鬼塚「だいぶピンポイントっすね…」
(運転しながら)
鬼塚「で、地球の何が見たいんです?」
ズーノ星人「人類の“美しき愚行”を見せてほしい」
鬼塚「…じゃあ渋谷のスクランブル交差点行きましょうか。信号守るフリして誰よりも早く渡ろうとするから」
(しばらくして)
ズーノ星人「これは…集団で秩序を保ちつつも個を競う…地球的ダンス…美しい…!」
(続いて築地場外)
鬼塚「こっちは早朝のまぐろ争奪戦。金と魚のぶつかり合いっす」
ズーノ星人(興奮)「すばらしい!資源に感謝しつつ奪い合う!地球…カオス…!」
(ラスト、東京タワー前)
鬼塚「ここが“地球の象徴”的なもんすね」
ズーノ星人(感動)「なんて無駄に高い建造物…実に地球的だ」
鬼塚「うちは“ロマン”って言います」
(タクシーを降りながら)
ズーノ星人「ありがとう、地球人。君の名は銀河に刻まれるだろう」
鬼塚「あざっす。ちなみに迎車料金は別っす」
ナレーション:
「宇宙の果てから来ても、最後は“実費精算”。それが地球のリアル。」
このコントは、「もし宇宙人が地球を見たら、何に驚くだろう?」というシンプルな発想から生まれました。
案内役に選んだのは、ベテランのタクシー運転手。観光ガイドよりも、地元民よりも、道を知り、街を知り、人間の“クセ”を知っているのが彼らだからです。
渋谷のスクランブル交差点、朝の市場、無駄に高い建造物――。私たちにとって当たり前の光景も、宇宙人の目には奇妙でロマンチックに映るかもしれません。
「地球って、変で、ちょっと面倒で、だけどすごく面白い」
そんなメッセージが、笑いとともに伝われば嬉しいです。
