【登場人物】


  • タカシ:最近この街に引っ越してきた、ちょっと神経質な30代会社員
  • 住職:近所のお寺の住職。マイペース
  • おばあちゃん:近所のベテラン住人。ほぼお寺と一体化してる存在



【場面①:朝6時、タカシの部屋】


(ゴーン……と響く鐘の音)


タカシ(布団の中で目を見開き):

「うっわ……またこの音!しかも毎朝6時ジャスト!なんで“目覚まし観音”みたいな精度なんだ…!」


(窓を開けると、目の前にあるお寺の境内)


住職(鐘をつきながら一礼):

「今日も一日、平和でありますように〜」


タカシ:「こっちは寝不足で平和じゃないです!」




【場面②:休みの日・タカシの部屋】


(早朝から“ナムアミダブツ〜♪”と気合いの入ったお経が)


タカシ(頭に枕をかぶせながら):

「せめて、ジャズアレンジにしてくれぇぇぇぇ!」


(インターホンが鳴る)


おばあちゃん:「あら、タカシさん。今日もよく聞こえてましたねぇ、お経」


タカシ:「…はい。窓閉めててもクリアに聞こえます」


おばあちゃん:「お布施みたいに、“静寂料”とか払ったら静かになるのかしらねぇ」


タカシ:「まさかの課金制!?」




【場面③:堀割り沿いを歩くタカシ】


(鯉がゆったりと泳ぎ、住職がパンを投げている)


住職:「タカシさん、鯉もね、朝のお経で元気になるんですよ」


タカシ:「鯉の健康を人間の睡眠と引き換えにするの、やめてもらっていいですか」


住職(にっこり):

「“生きとし生けるもの”って、そういうことですから」


タカシ:「すごい納得させられた気がするのが、悔しい……」




【ラスト:夜、静かになった町で】


(タカシ、ベランダでお茶を飲みながら)


タカシ:「……でもまあ、慣れると悪くないな。人工の目覚ましより、こっちの方が…」


(その瞬間、遠くから“ゴーン…”)


タカシ:「いや、まだ夜9時だろッッ!!!」


いかがでしたか?笑っていただけましたか?

静かな暮らしを求めて引っ越した先にあったのは…毎朝6時の鐘の音と、週末の読経。

心が整うような、でも眠気とは闘うような――そんな不思議な日常が、ここにはありました。目覚まし時計より正確で、しかもスヌーズ機能なし。ありがたくて、ちょっと迷惑。(笑)

^_^