【登場人物】


  • 息子・ユウタ(27歳):音楽好きの若者。最近の曲しか知らない
  • 父・カズオ(58歳):昭和歌謡命。リモコンは握って離さない
  • 母・マリ(55歳):空気を読みすぎる中立派





【場面①:日曜の昼下がり・リビング】


(テレビには昭和歌謡特集が延々と流れている)


ユウタ:「……父さん、なんでまた“昭和の名曲ベスト100”見てんの? これ先週もやってたよ?」


カズオ(リモコンをがっちり握りながら):

「バカモン!これは先週の“恋のバラード編”とは違って“熱唱!演歌魂編”だ!」


ユウタ:「内容変わんないって!出てる人、だいたい一緒だし!」




【場面②:番組内・ランキング発表】


TV音声:「第2位!北島三郎で『まつり』〜〜〜!!」


カズオ:「よし来た!!“ソイヤ!!”」


ユウタ:「えっ…なんで“ソイヤ”で立ち上がるの!?カラダが反射で動いてる…!」


マリ(うっすら微笑みながら):

「昔ね、結婚式の余興で踊らされたのよ、父さん」




【場面③:ユウタ、テレビをスマホに切り替えようとするが…】


ユウタ:「もういい!俺、Bluetoothでスピーカーつなぐから、今流行りの曲かける!」


TV音声:「特別企画!“美空ひばり AI復活ライブ”!!」


(マリ、コタツの中から一言)


マリ:「それはちょっと見てみたい」


ユウタ:「ママまで…!?俺だけ21世紀に取り残されてる感じすごい!」




【場面④:エンディング】


TV音声:「次回は“昭和の怪奇ソング特集”!八代亜紀の“雨の慕情”がホラーに聴こえる!?」


ユウタ:「…もういっそ俺も昭和に転生したい」


カズオ:「お、いい心がけだ。まずは“舟唄”を歌えるようになってからな」


いかがでしたか?笑っていただけましたか?

気づけばテレビをつけるたびに流れてくる昭和の名曲、昭和のドラマ、昭和のスター。

あれ…今って令和でしたよね?と思いつつ、ついつい見入ってしまう不思議な引力があります。なお、リモコンを握っているのは、だいたい昭和生まれの“お父さん”です。チャンネル権、強すぎ。(笑)

^_^