【登場人物】
- シゲル:買い物下手の40代サラリーマン。空気に流されやすい
- 店員・クロサワ:超絶ハイテンションなスーツ専門店スタッフ
- 妻・ユキ:通販大好き、冷静で現実派の奥さん
【場面①:高級スーツ店にて】
クロサワ店員(突然背後から):
「お客様ッッ!!黒、似合いますねぇッッ!!」
シゲル(ビクッ):
「えっ?あっ、あの、法事があるんで礼服を…なるべく安いのを…」
クロサワ:「任せてください!“魂の黒”って呼ばれてるモデル、あります!」
シゲル:「魂!?えっ、それっておいくら…?」
クロサワ:「税込で29万8千円です!!(ドーン)」
シゲル:「た、高っっ……いや、ちょっと考え……」
クロサワ:「でもこちら、裏地が“西陣織”です!!亡き方もきっと微笑む黒です!!」
【場面②:自宅リビング】
ユキ(目を見開いて):
「なにこのレシート!? 法事に着ていくスーツが29万!?」
シゲル:「し、仕立てがよくて…なんか裏地が…“先祖も喜ぶ”とか言ってたような…」
ユキ:「先祖そんなに目利きじゃないわよ!ていうか誰が脱がすのよ裏地!」
【場面③:法事当日】
親戚の叔父:「シゲルくん、そのスーツ…ずいぶんと、こう…艶やかだね」
シゲル(小声で):
「裏地、見ます?」
叔父:「…いらんわ!」
【ラスト:帰り道】
シゲル:「でもまあ、きちんと見えるし…いい買い物だったかも…」
ユキ:「あんた、法事で“黒光り”してどうすんのよ。次は絶対ユニクロに連れてくからね」
シゲル:「ユ、ユニクロにも“魂の黒”ってあるのかな…」
ユキ:「黙れ、出禁になるぞ」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
実はこの話、まぎれもない実話です。
人生でそう何度もない“礼服を買う”というイベントで、なぜか私はハイブランドを選んでしまいました。いや、選ばされた…と言った方が正確かもしれません。
あの日のレシートだけが、今もなお、財布より厚い存在感を放っています。(笑)
^_^
