【登場人物】
- ミノル:旅行好きの会社員
- ソラ:案内役の現地人(自称)
- カフェ店員
- 警官
【場面】
未来の架空の国「ゼニナイ共和国」。観光で訪れたミノルが、「お金が存在しない国」で右往左往する話。
(空港に降り立つミノル。スーツケース片手にキョロキョロ)
ミノル「ここが、噂の“お金が要らない国”ゼニナイ共和国か…!財布いらずって最高じゃん!」
(ソラが陽気に近づく)
ソラ「ようこそゼニナイへ!お金の代わりに、気持ちと感謝だけで成り立つ国です!」
ミノル「へぇ〜本当に?じゃあカフェとかも無料?」
ソラ「もちろんです!ただし、支払いは“心からのありがとう”でお願いします。」
(カフェに入るミノル。カフェラテを注文)
カフェ店員「ラテ一杯、笑顔一つでけっこうです♪」
ミノル(ぎこちなく)「えへへ…ありが…とぉ…ございます…(カタい)」
店員(真顔)「…足りませんね。」
(突然、店内の空気が凍る)
ミノル「え、え?何が?ラテは美味しいよ!?とてもありがたい!!感謝感激雨あられ!!」
店員(満足そう)「よろしい。」
(カフェを出るミノル、ソラに向かって)
ミノル「思ってたより…精神的コスト高くない?」
ソラ「ゼニナイでは“気持ちの通貨”が命です。嘘の感謝はインフレの原因になりますから。」
(警官が通りがかる)
警官「そこの観光客、ありがとうの脱税があったと通報が入りました。」
ミノル「そ、そんな…感謝にも税金あるの!?」
警官「うそくさい“ありがと”は“軽犯罪”です。真心がないと、強制ボランティア行きです。」
ミノル「この国…“心が試される”っていうか、わりとスパルタじゃない!?」
【フェードアウト】
ミノルはその後、「ありがとう道場」に1週間通わされ、ようやくラテ一杯ぶんの“心の通貨”をマスターしたという。
(ナレーション)
「お金はいらない。でも、心は求められる。ようこそ、ゼニナイ共和国へ。」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
お金がなくても回る社会――そんな夢みたいな国、ちょっと住んでみたくなりませんか?
感謝や思いやりが通貨になる世界。理想論かもしれないけれど、今の世の中に足りないものを思い出させてくれます。
でも現実に戻ってきたら、「ありがとう」じゃ家賃は払えませんでした。(笑)
^_^
