【登場人物】

  • 父(ひろし):家族思いだけど、ちょっとズレてる昭和型お父さん
  • 母(えみこ):観察力鋭い、いつも冷静な妻
  • 娘(ももか):中学生、頑張り屋だけど少し天然





【場面:リビング・父の日の朝】


(ひろしが新聞を読んでいると、娘がソワソワしながらやってくる)


娘:「お父さんっ!今日は父の日!じゃーん!プレゼント!」


(包装を開けると、中から出てきたのは……でっかいプロレスマスク)


父:「おぉ……これは……」


娘:「“お父さんって、心は闘士!”って思って選んだの!Amazonで激安だったの!」


父(マスクをかぶって鏡を見る):

「……おい、これ……“虎”ってより、“迷った猫”じゃないか?」




【場面:数時間後・お昼の食卓】


(母が苦笑いしながら昼ご飯を出す)


母:「私はね、お父さんの好きなものを詰め合わせて“父の日弁当”作ったのよ」


父(フタを開けて):

「おぉ!たくあん、たくあん、たくあん……全部たくあんじゃないか!」


母:「だってあなた、“オレ、たくあんあれば幸せ”って前に言ってたじゃない」


父:「いや、主食レベルで言ってなかったのよ!」




【場面:夜、ケーキ登場】


娘:「最後は父の日ケーキ!チョコプレートに書いてもらったよ!」


(プレートには、なぜか――)

「祝・初老」


父:「いや誰が“初老”やねん!!!」


娘:「えっ、“お父さんの年代をオシャレに言ってください”ってお願いしたらこうなった!」


母:「まぁまぁ、健康でここまで来られたってことよ。ありがたいじゃない」




【ラスト】


(プロレスマスク姿でたくあん弁当を片手に、ケーキを食べる父)


父:「……なんだかんだ言って、幸せだな、俺…」


娘:「それ、“昭和の父”っぽくていいと思う!」


母:「じゃあ来年は“ねじり鉢巻きと腹巻きセット”にする?」


父:「やめてくれ、キャラが固まっていく!!」


いかがでしたか?笑っていただけましたか?

好きなものに囲まれて、お父さんもきっと幸せだったと思います。

モノをもらうというのは、単なる品物以上に、その人の「想い」を受け取ることなんですよね。

だからこそ、何をもらったかより、誰がくれたかが一番のプレゼントかもしれません。


――その笑顔が、何よりの宝物ですね。

^_^