【登場人物】
- 美咲(みさき):コスメ好きのOL。流行と“お得”に目がない
- あかり:美咲の親友。冷静なリアリスト
- 店員:妙にテンションの高い化粧品店員
【場面:美咲の部屋・休日の午後】
(美咲が机にずらっと並べられたコスメを前に目を輝かせている)
美咲:「見てコレ!ぜ〜んぶで8,000円!でも本来の値段は……じゃじゃーん!4万円!」
あかり:「え?どういう計算?それ、詰め合わせ福袋的なやつ?」
美咲:「そう!“うるつやキラメキ箱”っていう通販限定パック!“驚愕の65点入り”って書いてた!」
あかり(眉をひそめて):「いや、65点て……“成績”じゃないんだから」
【場面:数分後・1つずつ開封中】
美咲:「これ、リップ!」「これもリップ!」「あ、これもリップ!」「……これ、開けたら5年前のキャンペーン品って書いてるんだけど?」
あかり:「それ、うるつやっていうより“お蔵出しキラメキ箱”じゃない?」
(さらに開けると、使用期限が「2019.3」と書かれた日焼け止めが出てくる)
美咲:「……過去に輝いていた日焼け止め」
あかり:「時をかけるコスメじゃないのよ」
【場面:化粧品店に返品交渉に来た二人】
美咲:「あの〜すみません、この“キラメキ箱”の中に賞味…じゃなくて使用期限が過ぎたアイテムが…」
店員(キラキラ笑顔):「あっ、それ“レトロコスメシリーズ”ですっ♪ 今は“平成っぽい肌”が逆に新しいんですよ〜!」
あかり:「逆に肌が終わりますけどね?」
【ラスト】
(帰り道、荷物を抱える美咲)
美咲:「…お得って、必ずしも“得”じゃないんだね…」
あかり:「うん。“65点”って最初に言ってたの、当たってたよね。点数的に」
美咲:「悔しいから、今夜“平成メイクショー”やるわ」
あかり:「それも時代に置いてかれる気しかしない…!」
