【登場人物】
- 橘(たちばな):元・黒澤明監督の助監督。情熱が爆発気味
- 山下(やました):出版営業マン。巻き込まれ体質
- 国際映画祭の係員(声のみ):世界の反応の伝達係
【場面:会議室・某出版社の応接室】
山下:「えーと…橘さん、今日は“黒澤明の名を次世代に伝えるための企画”とのことで…」
橘(興奮気味に立ち上がって):「そう!ただ売るんじゃない!“投げる”んだよ!」
山下:「……え?」
橘:「映画も!本も!**世界に向けて、ドーンと投げかける!**まるで“用心棒”の刀さばきのように!」
山下:「いやあれ投げてないですけど…」
【場面:海外映画祭の控室・回想】
橘(回想中):「私がカンヌでやったんだ。壇上で、“黒澤明、全集です!”って30巻セットを客席にフリスビーのように!」
山下:「いや危ないってそれ!」
橘:「さらに“七人の侍”のフィルムをUSBに焼いてドローンで投げた!“電送の浪人たち”だ!」
山下:「現代の戦い方すぎる!」
【場面:現在・出版社】
(突然、スマホが鳴る。山下が出る)
山下:「はい…はい…え、ええ!?ニューヨークの地下鉄で“羅生門”が全駅上映!?あと、アマゾンで“隠し砦の三悪人”がベストセラー!?」
(橘が仁王立ち)
橘:「言っただろ……“投げたら、届く”ってな!!」
【ラスト】
(山下がそっと聞く)
山下:「ちなみに…次に何を投げるつもりですか…?」
橘:「“姿三四郎”を…風に乗せて…紙飛行機で全校配布だ!」
山下:「教育委員会に怒られる前に止めましょう!!」
