【登場人物】

  • ミナミ:女性シンガーソングライター。芸風はふざけてるけど、心は熱い
  • 桜井(さくらい):新人芸人志望。ちょっと自信がない
  • 店主:居酒屋のマスター。ツッコミ気質



【場面:下町の小さな居酒屋・夜】


(ミナミがギター片手にカウンターでビールを飲んでいる)


ミナミ(口ずさみながら):「ビールちょうだい、心にちょうだい〜♪ 泣き笑い泡まじり〜♪」


店主(苦笑い):「また歌ってるのか、ミナミちゃん。“酒ヤケソウルシンガー”って言われてんぞ」


ミナミ:「いいの。名刺にも書いてる。“飲んで笑って、泣かせる女”ってね」


(そこへ桜井が入店、シュンとした様子)


桜井:「こんばんは…あの…芸人目指してるんですけど…今日のライブ、すべりました…」


ミナミ(ビールを注ぎながら):「そうか。じゃあ、今すぐ私の歌で元気出すか?それとも……ビールか?」


桜井:「……ビールで…」


ミナミ:「ナイス判断!!」




【場面:その数分後・即席ライブ】


(ミナミがギターで勢いよく歌いだす)


ミナミ:「ビールちょうだい、失恋にも!ビールちょうだい、税金にも!

親父のダジャレにも〜ビールちょうだい〜!!」


(店内、謎の感動と笑いの渦)


店主:「…なんでこの歌、毎回ちょっと泣けるんだよ…」


桜井:「……なんか……元気出ました…!」


ミナミ(真顔で):「ギャグは防御力。人情は攻撃力。芸人も、人生も、どっちも要るのよ」


桜井:「ミナミさん、ほんとはめちゃくちゃいい人ですね…」


ミナミ:「あんた、気づくの遅いわね。もう3杯目よ?」




【ラスト:】


(桜井がギターを借りて、ミナミと一緒に歌い始める)


二人:「ビールちょうだい、夢にも笑いをちょうだい〜♪」

(泡まじりの夜が、少しだけ優しく響いた)



いかがでしたか?笑えましたか?

「ビールちょうだい」は実在する歌です。

中学の同級生で西宮でFMのパーソナリティをやってましたが、ある日突然歌が降ってきてシンガーソングライターになったおしなさんが作りました。

東日本大震災の被災者を元気づけるために何度も東北で歌いました。

残念ながら、早すぎる人生を駆け抜けてしまいました。尊敬する同級生でした。

ありがとう。おしなさん。

^_^