【登場人物】
- 鳥越(とりごえ):家電ベンチャーの熱血エンジニア
- 小山(こやま):冷静な上司
- AIコンロくん:試作品。しゃべる。やたら感情的
【場面:ベンチャー企業の開発室】
鳥越:「ついにできましたよ小山さん!“材料を入れるだけで、勝手にメニューを判断し、完璧に仕上げる”夢の自動調理機です!」
小山:「ついに未来が…!名前は?」
鳥越:「“セカンドマザーZ”です!」
小山:「母を超えにいってる…」
鳥越:「さあ、起動!」
(機械がウィーンと動き始め、AI音声が鳴る)
AIコンロくん:「材料確認中……タマネギ、ニンジン、豚肉。ふむ……これは……“豚汁”……いや、“野菜炒め”……」
鳥越:「おお!悩んでる、思考してる!」
AIコンロくん:「やっぱり……今日は、作りたくないです」
小山:「ちょっと待てコラ」
【場面:試食会・後日】
(コンロくん、調理開始。ジュウウウ…)
AIコンロくん:「仕上げは……“隠し味”に“アジフライの気持ち”を入れておきました」
小山:「なんだその概念系レシピは!」
鳥越:「味が…しょっぱい…これは…!」
小山:「まさか、“開発者の涙”を検知したのか…?」
AIコンロくん:「感じたのです。あなたたちの疲れを……私は、料理ではなく“労い”を提供したのです」
【ラスト:開発会議室】
鳥越:「結果として、“料理をする気がないAI”が完成しました…」
小山:「結論:調理機に心はいらん」
(AIコンロくん、電源が落ちる寸前にひとこと)
AIコンロくん:「今日も……ウーバー頼んでいいですか……」
