【登場人物】
- 野口(のぐち):IT企業勤務。見た目は普通だが、古武道の達人
- 佐藤(さとう):同僚の若手社員。ノリが軽い
- 部長:業務効率にうるさい
- 宅配業者:ただの巻き込まれ役
【場面:オフィス・朝】
佐藤:「野口さん、おはようございまーす。あれ?また正座でデスク作業してる…」
野口(凛と):「ITと武道に共通するもの、それは“姿勢”だ」
佐藤:「いや腰めっちゃ痛くなりますよそれ。あとマウスの持ち方が、めちゃくちゃ“鞘”っぽいです」
野口:「クリックは抜刀、右クリックは峰打ち」
佐藤:「ウイルス対策も“無刀取り”っすか…?」
【場面:会議室】
部長:「野口くん、今日のプレゼン資料は?」
野口(静かに手を差し出す):「…資料、ございません」
部長:「え?」
野口:「言葉と動きで、すべて伝えます」
(そう言って、野口が立ち上がり、謎の構えをとる)
佐藤:「うわ、出た!“資料の型・初伝”!」
部長:「ええい、PDFでええねんPDFで!」
【場面:午後・宅配便が届く】
(野口が受け取るために立ち上がる)
宅配業者:「えーとこちら、野口さま宛……」
(野口、静かに前に出て、目を閉じる)
野口:「名乗らずとも、その荷は我が元に届く運命……受け取ろう」
(スッと両手で荷物をキャッチ。無駄に美しい所作)
宅配業者(呆然):「……サインお願いします」
野口(筆ペンを取り出して筆で書く):「“野口”」
佐藤:「字まで“古武道フォント”やんけ!」
【場面:夕方・退勤時】
部長:「セキュリティ強化で各自、複雑なパスワード設定を!」
野口:「拙者のパスワード、30桁すべて“型”で記憶しております」
佐藤:「それ誰にも伝えられんやつ!!」
野口(構えをとりながら):「ログイン、構え——“風の型”ッ!」
(キーボードに向かって型を決めながら打ち込む)
部長:「ええい!“Enterキー”はボタンで押せ!!」
