登場人物

サエコ:キャリア志向のしっかり者

ユウタ:のんびり系、どちらでもいい派

役所職員:とても事務的




(区役所の婚姻届受付カウンター)


サエコ:「はい、婚姻届、記入できました。……で、ここが問題なんですけど……」


ユウタ:「ねぇ、どっちの姓にするか、まだ揉めてんの?」


サエコ:「“揉めてる”じゃなくて、“話し合ってる”の!」


(役所職員、書類に目を通しながら無表情で)


職員:「日本の法律上、夫婦はどちらかの姓を名乗る必要があります。」


サエコ:「そう、それがね、選べるように“なってない”のが問題なのよ……私、仕事で名前変えたくないし。」


ユウタ:「でも僕も、“ユウタ・フジサワ”ってリズムが好きなんだよな〜。“サエコ・タカハラ”より言いやすくない?」


サエコ:「感性の話になってきた!?」


職員(淡々と):「いずれかの姓を……お決めください。」


ユウタ:「じゃあもう“ユウタ・サエコ”で新名字作るってダメですか?」


職員:「ファンタジー姓は無効です。」


サエコ(ため息):「選択肢がないって、選んだつもりでも“譲った”って感じがするんだよね……」


ユウタ:「……でも、これって“名前”の話じゃなくて、“どっちが主導権握ってるか”って問題だよね?」


サエコ:「違うわよ。……“お互いの人生の積み重ね”を、届け出一枚で塗り替えるって、軽くない?」


(しばし沈黙)


ユウタ:「……だったら、法改正まで籍入れるの待つ?もうちょい“事実婚プレイ”で?」


サエコ(ちょっと笑って):「それ、プレイじゃないから。」


(職員、目をそらしながら)


職員:「……ちなみに今日だけで、同じ会話、もう4組目です。」



いかがでしたか?笑えましたか?

制度が変わるまで、入籍を見合わせているカップルもいらっしゃるとのこと。

誰にも不利益のないことは、

決める意思さえあれば変えれると思いますが、

反対する人の声が大きいのでしょうか。

現実のルールと心の折り合いのつけ方に、今の時代の“夫婦の始まり方”がにじみます。

^_^