ショートコント:夢見るだけならタダ
登場人物
ミナミ:宝くじに夢をかける派
ケンジ:超現実主義の買わない派
(昼休み、職場の休憩スペース)
ミナミ(キラキラした顔):「ついに買ったよ、年末ジャンボ10枚セット!」
ケンジ(新聞めくりながら):「出た、“ドリーム課金”。」
ミナミ:「ちょっと、買わなきゃ当たらないでしょ!」
ケンジ:「いやいや、買っても当たらないでしょ。“期待値”って言葉、知ってる?」
ミナミ:「期待値の話した瞬間に、夢がしぼむのよ。」
ケンジ:「現実はだいたいそうだ。」
ミナミ:「でもね、私はもう考えてあるの。5億当たったら、まず実家を建て直して、次に——」
ケンジ:「当たってから考えな?」
ミナミ:「……でもさ、夢見るのはタダなんだよ!」
ケンジ:「10枚買ってる時点で、3,000円払ってるからな?」
(ミナミ、一瞬固まり)
ミナミ:「……あ、それ言われると心のジャンボが削れる。」
ケンジ:「俺は買わない。“当たらないことで絶望しない”って最高の保険だよ。」
ミナミ:「私は“当たる前提でワクワクしてる”って最強のエンタメよ。」
(2人、見つめ合って)
ミナミ・ケンジ:「……考え方、平行線だな。」
(そのとき通りがかりの同僚が一言)
同僚:「ちなみに、去年うちの部長、当たったらしいよ。」
(2人、顔を見合わせる)
ミナミ:「……ねぇ、ちょっとだけ買ってみたら?」
ケンジ:「3枚だけなら……」
いかがでしたか?笑えましたか?
「宝くじ」とかけて
「恋の告白」と解く
その心は…
当たるまでは“妄想が全て”です。
おあとがよろしいようで。
^_^
