登場人物
カナコ:時間つぶしの達人
トオル:暇に弱い会社員
(朝の通勤バス、2人並んで座っている)
トオル(ため息):「はぁ〜……あと20分もかかるのか。スマホもバッテリー1%だし……もう何すりゃいいんだ……」
カナコ(隣で超集中した顔):「……フッフッフ……完璧……!」
トオル:「な、なにしてんの……?」
カナコ:「シートの振動で“モールス信号ごっこ”してた。」
トオル:「時間の潰し方、どうかしてる!?」
カナコ:「あとは、車窓の木を“通過スピード×種類”でポイント化してランキングつけてる。」
トオル:「マニアックすぎて逆に才能感じるんだけど!?」
カナコ:「昨日は“同じ車両に3日連続で乗ってる人”探しチャレンジで盛り上がったよ。」
トオル:「なにそれ連続テレビ小説!?しかも続き物だったの!?」
(トオル、ふと前を見ると)
トオル:「えっ……今、バスの揺れに合わせて首振ってる人いない?」
カナコ:「あれは上級者。“振動共鳴型ヒューマンメトロノーム”。」
トオル:「ジャンル存在すんの!?」
(しばらくして)
カナコ:「どう?20分、もう経ったよ。」
トオル:「……逆に乗り越した。」
