登場人物
マサミ:朝から焦ってる社会人
鍵(長男・次男・三男):なぜかしゃべる三段階ロックの精霊たち
(早朝、バタバタと出かけようとするマサミ)
マサミ:「ヤバッ!電車まであと5分!!鍵閉めて早く出なきゃ…!」
(ガチャッ)
長男カギ(落ち着いた声):「……いいか、まずは俺から。落ち着け、深呼吸してから回せ。」
マサミ:「なにこのシステム!?え、鍵って話すんだっけ!?」
長男カギ:「“施錠”とは、人生の節目を確かめる儀式だ。」
マサミ:「詩人!?急いでるのよ今!!」
(カチッと長男が回ると、次のカギが反応)
次男カギ(ビビり声):「ひっ……ほんとに閉めるんですか?ほんとに?中に財布とかないです?!」
マサミ:「確認した!もう出たいの!!」
次男カギ:「で、でも“あれ?鍵かけたっけ?”って後から絶対思うタイプでしょ、あなた!!」
マサミ:「性格を分析してくるなーっ!」
(無理やりカチッと回すと、最後の三男が浮かび上がる)
三男カギ(ドヤ声):「……いざ尋常に、最後の鍵、参るッ!!」
マサミ:「なんでだけ時代劇!?急にテンション高いし!」
三男カギ:「我を回す者よ、今日という一日、勝利で飾るべし!」
マサミ:「鍵ってそんなに背負わせてくる存在だったの!?」
(カチッ)
三兄弟(同時に):「……施錠、完了。」
マサミ(無言で深くうなずき):「ありがとう……でも電車、もう間に合わないわ。」
