先日数年前のNHKの再放送で斉藤幸平さんの番組を見た。
(おそらくNHKアカデミア「脱成長コミニズム」前編)
これが分かり易かった。
例えば元々みんな、川や湖から水を自由に共有出来ていた、ところが、いつの間にか川が汚染されて、水の綺麗な場所は資本に抑えられて水を買わないといけなくなった。しかも川を汚染したのも工場による資本である。
これが資本の囲い込みだという。
最近ニュースで東広島だったか?井戸水飲んでた地元の方が知らず知らず体調不良になり調べると体内にPFSが蓄積されてた事もあった。
それから比べるといつも静岡で入っているサウナしきじは地下水がのめて美味くて羨ましい(笑)
そんなきっかけで斉藤幸平さんの『人新世の「資本論」』(集英社新書/2020)を読んだ。
しかも出張移動のおかげで新幹線の中で一気に読めた。
難しかった〜(笑)!
資本論ってマルクス?
そんなイデオロギーの話は敬遠していた。
だって中学生の時、社会の授業でソ連は日ソ不可侵条約を破る超裏切り者なのに、
音楽の授業では「スターリングラード市民は前進する」を歌わされて、
もう授業自体がイデオロギーカオスだった。
難しい内容で良く理解していないが(笑)現在、地球環境は温暖化の危機に瀕している。
世間はSDGsで太陽光パネルや風力、電気自動車は脱炭素と言われるが、それ以上に世界の成長が早く化石燃料が必要になる。第二次大戦後の1945年から70年後で7倍に急増加しているという。
それで近年、東北のドカ雪、太平洋側の水不足と乾燥による山火事、また静岡の牧之原市では度を超える竜巻が発生、日本だけでなく異常気象により、このままいくと世界は一部の資産家しか生き残れないとも・・・
それでショックなグラフが所得階層別二酸化炭素排出量の割合だった。
所得層トップ10%が世界の二酸化炭素排出量49%を占めている、
それは酷いと言う私達日本人も所得階層トップ20%に入って世界の二酸化炭素排出量19%も使っているらしい、そのことを自覚しなければいけない。
貧困層50%以下全てで世界の二酸化炭素排出量はわずか10%であるのに気候変動の皺寄せは彼らを襲う。
そんな時代を予言してマルクスは晩年地球環境を研究していたようである。
また太陽光パネルや電気自動車も炭素は問題ないと思うがレアメタルが必要である、レアでは無い金属の需要も世界規模で増えて地中を掘り返す事での森林や農地が荒廃してこちらも脱炭素にならないとも・・・いわば資本主義は資源の収得主義と言える。
中国がなぜレアメタル大国になったかというと、レアメタルの精製で公害が出るのが嫌で世界で精製しないが、中国はその嫌な汚れ役を一気に引き受けたからである。中国は体制的に臭いものに蓋できるから表に出てこないがこの問題は根深い。
これって昔の日本の銅山の製錬所も同じである。
一番この本で注目したのが「資本による包摂から専制へ」のページ!
資本は工程を細分化して効率的な仕方で分業を再構築するいわば職人を潰すことが目的であると言う。
例えばテレビ作る工場で、工員の誰が組み立てているテレビが映る原理を知っているか?
これを「構想」というけど組み立てを「実行」する工員は誰も知らない。
裏を返せば「構想」と「実行」ができる人間(職人)が資本に左右されないのである。
これってラーメン屋で実際作業する店員が店長から秘伝のスープ教えてくれないことに似ている。
食べる話ならわかりやすい(笑)!
こう言うことに気がつけ!と斉藤氏は言ってくれているのだが、彼の志はもう一段高く、そう言う資本主義の世の中からの解決策が脱成長コミュニズム(格差や環境破壊を乗り越えるため、利潤追求ではなく、公共財(コモン)を管理・共有する社会を再構築する)なのであると主張する。
某マルクス命だった国が君主制のような専制政治の国になりウクライナに侵攻したり、はたまた資本主義の某国大統領がベネズエラ、イラン、キューバを植民地化するような帝国主義化する国になったり、ユダヤ人迫害された国が他の民族を同じように迫害したり脱成長コミュニズムで管理・共有社会にならないものかと切に思う。
