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2010年05月17日23:45(mixiより転載)





何だか学術的には随分とハッキリ確定していることらしいのですが、アマテラスは皇祖神でないということです。 

今でも伊勢神宮の神宮会館には「一億総参宮」とかいかめしい垂れ幕が掲げられ、冬至のすぐ後では、天皇誕生日にいかつい右翼団体がゾロゾロと参拝する姿にも接しますが、本来、アマテラスは天皇家に何ら関係のない一地方神ということです。 

そもそもの皇祖神とは、記紀で造化三神の一柱とされるタカミムスヒであり、これは古代より皇居での「八神殿」筆頭に祀られており、勿論そこにアマテラスはいないまま、歴代の天皇が伊勢神宮に公式参拝したのも、明治天皇によるものが史上初めてだったということです。
 
アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る (溝口睦子/岩波新書) 
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このあとがきで著者は、アマテラスへの思いをこう語っています。 

「歴史の変化に翻弄されて、その時々に大きく性格を変えながら、しかし弥生以来二千年を越える時間を、日本の歴史とともにその先頭に立って歩んできた神は他にいないだろう。私の願いはこの神が、今度こそ、誕生した時の素朴で大らかな太陽神に戻って、少し頼りないところはあるが、あくまでも平和の女神として、偏狭なナショナリズムなどに振りまわされずに、彼女の好きなどこまでも続く広い海と広い空を住居に、豊かな生命の輝きを見守る神としてあり続けてほしい」




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