親に望むこと。
「生まれてきてくれて、ありがとう」
「あなたに会えて、本当にうれしい」
「泣いても笑っても怒っても、どんなあなたも大好き」
「あなたがいるから、世界が広がる」
そう思って欲しかったな。
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生まれたからには、親としての「責任」がある。
子どもであろうと何であろうと、「働かざるもの食うべからず」
泣いたり怒ったりしている顔はブサイクなんだから、「どんなときも.笑っておきなさい」
おまえのために、こっちは「我慢」してるんだ
どれだけ「心配や迷惑」をかけられていると思っているんだ
「弱音を吐くな!」
「それくらいのこと、頑張らないでどうする!」
「甘えは許さん!」
毎日毎日、息が詰まるよ。
でも、当時は、そんなことを言われるのは「わたし」が悪いからだと、すべて「わたし」が出来損ないのポンコツだからだと思ってた。
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このところ、むかしのことをあれこれよく思い出す。
我が子の成長を通して、あのころの自分を思い出しているのもあるのだけれど。
沈めた底のほうから、記憶が噴出してくる。
うん。
そろそろ本当に、親とお別れするときが近づいてきているのかもしれないな。
すでに、わたしの父は、自分の妻であるわたしの母のことを、だんだん認識できなくなってきているらしい。
近い記憶から失っていくものだときいたことがある。
だったら、妻の記憶を失いつつあるのであれば、もう父は、わたしを認識できないだろう。
父にとって、悩みの種であったわたしの存在が、消える。
父の中でわたしが消えたなら、わたしはとても気持ちが軽くなる。
だから、きれいさっぱり消失して欲しい。
それまでは、会えない。会いたくない。
すべて消え去り、わたしの顔を見ても、
「どちらさんですか?」
と言うようになったなら、最期に一度、会ってもいい。
そして、そのときには、こう言うの。
「はじめまして。こんにちは。いままでよく頑張ってこられましたね。もうゆっくり休んでいいですよ。安心して眠ってくださいね」
そうやって、別れを告げよう。
そっか。
何度も消えてしまいたい。って願ったことがあるのだけれど。
こうやって、父の中から、わたしが消える。
なるほど。
これもひとつの願望成就。