こどもというのは、親をたてるのよ。
親を尊敬しなさい!
なんて、わざわざ言われなくても、こどもは自分の親のことを、すごくて立派なひとだと思いたいのよ。
でも、親だって人間だし、長所短所あわせ持ってる。
こどもも、そういったことを感じてはいる。
でもやっぱり、自分の親はすごくて立派だと思いたいものだから。
親のおかしな言動は、自分が悪いせいだと理由付ける。
すごくて立派なはずの親が、理不尽なことで怒ったり、人間としておかしなことをやったり言ったりするのは、すべて自分がいたらないせいだと思い込む。
わたしもそうだった。
でも、やっぱりおかしいものはおかしいし。
親であろうと気持ちや感情に波があり、精神的に凸凹があるのはいたしかたないけど。
うちの親は、やっぱりおかしかったんだ。へんだったんだ。
ということに気づいたとき、ほっとするような、悲しいような、腹が立つような、複雑な気持ち。
わたしがこんなになったのは、あんたたちのせいだ!
と強く思ったりもした。
でも、親も、また親に育てられ。
親の親も、またその親からの影響を受けている。
悪しき連鎖。
こどもがいつも緊張にさらされ、安心感から程遠い場所は、家庭としての意味をなさない。
その連鎖、断ち切る。
あのひとたちの子であることを、わたしはやめた。