「元夫くん、なんて酷い嫁もらってしまったのよ。本っ当にかわいそうすぎる!!」
構えていなかった私は、まともに喰らってしまった。
(ゔぅぅぅっ……それ、言うの?)
義母は、まるでダムが決壊したかのように、私への溜まりに溜まった不平不満を次々と口にする。
もう、どうにも止まらない。
「元夫くん、あんな早番も遅番もある仕事で大変なのに、一ヶ月も嫁に放っておかれて。自分で食べるものも、着るものも用意できるわけないじゃないの。元夫くんは弱い嫁もらってしまって、かわいそうに」
「なんで元夫くんは、仕事も嫁も酷い思いしなきゃいけないのよぅ」
「しかし、一ヶ月も産む前に入院するなんて聞いたことないわよ?あなた、おかしいんじゃないの?」
「私なんて、元夫くんを産む前の日まで家事もしてたし、犬の散歩もしてたわよ」
「一ヶ月も寝たきりって、産道に肉ついて赤ちゃん出てこられないんじゃないの?」
「私も義理姉ちゃん(元夫の姉)も、長男嫁(元夫の兄嫁)も、そんなのなかったわ!産む前に入院なんて、ありえないわよ」
……。
元夫くんは、義母にとって大事な大事な息子。
その大事な息子を一ヶ月も放っておいて。
「なんて酷い嫁なんだ」
どうやら、そういうことらしい。
もう、言葉の機関銃。
次から次へと飛んでくる。
私はただ、立って聞いていることしかできなかった。
そして、これ。
実はまだ、
玄関先での出来事なんです。
そう。
まだ、
お家の敷居すらまたいでません💦
……あの時、
ここで引き返していれば。
この先に待っていたものを知らない私は、
そのまま家の中へ入っていった。
今思えば、
ここは間違いなく、
私の人生のターニングポイントのひとつだったと思う。
あの時、ここで引き返していれば――
何かが変わっていたのかな😢