ただのゴッホ -2ページ目

家族






結婚するということは



生涯の味方を見つけるということやった




生涯の味方 たったひとりで





どんな怪獣も こわくないで





へへへっ






byちび

子孫繁栄



わたしたちね 長いこと 戦ってきたんだ 

地球は狭いよね、とっても
なのに いつも 争ってるんだ
どこかで

国と国 とか 
民族と民族 とか
宗教 と 宗教
思想 と 思想なんて
繰り返し 繰り返し
戦いあってるんだ
バカみたいに


自分とちょっと違う人 いると 戦う
おかしいね
たかが 人間なのに
そう 思う?
だよね
たかが 人間なのにってね



その土地 誰のもの
そんなこと 決める権利 ないし
その考え 正しいかどうか
誰にもわからないし


生まれた ってことは 種を残す って意味で
増やそう 増やしたい
って みんな 思ってる

ぺんぺん草とか
沢蓋木とか
キツツキとか
人もね
絶やさないぞ って思ってる と思う
そして 必要な種だけが 絶えずに まだ ここに いる
だとしたら どうかな?
まだ 戦うかな?
わたしたち 今 滅びようとしているのに
領土問題とかなんだろ
核実験なんかしている場合じゃなくない?




地球は狭いよね、とっても
なのに いつも 争ってる
どこかで


繰り返し 繰り返し
繰り返し 繰り返し
繰り返し 繰り返し

おかしいね
たかが 人間なのにさ
そう 思う?
だよね
たかが 人間なのにさ




by まる

わからないんだ





わたしたち に とって




さいりょう のほうほうが わからないんだ




ほんとう のことが




しりたい とおもって しまうんだ




でも いつも やみのなかなんだ



こたえ が あるなら しりたいんだ



ほんとうのこと が しりたいんだ せめて




ただしく ありたいと おもうんだ






byまる






真夜中きょうだい


もしもし?  あたしやけど?
あんた今  なにしてたん
別に 用はないけど?
なに 電話したらあかんの?

今 帰ってきたとこ
相変わらずや
ボロ雑巾 ハハ
まぁ めっちゃ 楽しかないけど
いちおう 仕事やからなぁ

大人て しんどいなぁ
今日も なんや 気ぃ使こて
ヘトヘトやわ
でも まぁ がんばるわ
家族おるしな



何 モゴモゴしてんねん
なんや 食べながらしゃべってんの?
別に あかんことないけど ハハ
いや 全然ええけど



もしもし?  どうしたん?
なんやあんた 泣いてるんか
ほら いろいろあるんちゃう
ほら 家族やったらな

もしもし? どうしたん
なんや言うてみ 聞くで
別に かまへんのちゃう
なんや言うてみ いいやん

大人て たいへんやなぁ
あんたでも けっこう 気ぃ使うんやな
ウケるわ
でも まぁ しゃあないわな
家族やからな



ほれよか あれ
あんた 覚えてる?
あれよ あれ めっちゃウケるわ ハハ
何で そんなこと あたし言うた?
いや ゆってないで ほんまに


ほな 寝るわ
おやすみ

ほなな


……



あんたには あたしがおるで

ほなな

おやすみ





byまる








いつも心配




あなたのことが とても心配




ちゃんと食べてる?
ちゃんと寝てる?

きょうは 笑えた?
明日も 頑張れそう?



いっつも 想ってるよ




心やすくありますように






byまる



真夏の雲

週末もお仕事
でも午前中は一緒

手作り紫蘇ジュースを飲んで
フレンチトーストとカフェオレであさごはん

森まで散歩に出かける あなた
掃除をする わたし

散歩から帰ったあなたと
掃除を終えたわたしで
ベランダから 空を見上げる

森の上に広がる 真夏の空に浮かんだ 入道雲たち

「あの雲 おもしろいね」とあなた
「羽根ぱたぱたしてるやつが 空に向かって笑ってる」とわたし
「本当だ!」

急いでカメラを準備する あなた
でも入道雲は待ってくれない
「消えちゃったよ」
残念、フィルムに納められなかった

さっきの雲の顔、わたし 真似するね
パシャ!


こういう
何気無い日常を カメラは覚えていてくれる





こんな毎日が 永遠につづけばいいのに
と 思う
だけど永遠なんてないから



せめて幸せな瞬間を
今日も刻めたことに 感謝




by まる





森の中のTOM 1



TOMの家は森の中にあった
TOMと家族は 丸太を組み上げた小さくて頑丈な家に住んでいた
家の前に 大きな切り株、
少し離れて 小さな家畜小屋があり
家と小屋の間には 井戸と小さな畑があった
そのほかには とくに何もない

TOMの父は木こりだった
TOMの祖父も木こりだった
祖父は 曾祖父に憧れて木こりになったという

祖父は TOMに 森の知恵を教えてくれた
枝ぶりを見て 木の性格を見分ける方法
疲れない斜面の降りかた
食べてはいけないきのこについて

木の皮を食べて冬を越す 動物と虫たちについて
森羅万象のありがたさと怖さについて



父は 木こりが嫌いだった
だが 祖父と同じ木こりになった

父は TOMに「木こりはつまらない」とよくこぼした
「この森は広い わたしは毎日 木を樵る
 森の外からトラックがやってきて どこかへ木を運んでゆく
 あのトラックは どこへ行くんだ?

 この森は広い わたしがどんなにがんばっても
 森の木をすべて樵り倒して 外の世界を見わたすことはできない」



父もまた 森に精通し
多くのことを TOMに教えた
あらゆる木の性質と その用途
森での危険予測と 回避について

またTOMにはよくわからないことについても話した
「春はどこからやってくるか」
「秋に森が眠りはじめるのはなぜか」
「今日と明日はなにが違うか」


TOMは家の前の切り株で薪を割りながら考えた
「今日と明日 なにがちがうんだろう」
TOMにわかるのは きょうは薪割りの日で
あしたは水を汲みに行く日だということだけだった






byまる

 
 
 

ファッション性






ムネを強調したフォーマルドレスはあるのに


マタを強調したタキシードは無い





なぜだ?









ただのゴッホ



ゴッホが生きている間に売った絵はたったの2枚。

そのうちの1枚は、弟。

そのうち1枚は、1000円。

後世に絵が残るなら、それだってかまわない。

家族


我が家に あたらしい 仲間がくわわった

チビたちも大さわぎ

楽しかったよ