数年前の桜が咲くころ、魚野川の桜づつみでヒレンジャクの群れに遭いました。
昨年は関東でヒレンジャクフィーバーでしたので、群馬へヒレンジャクに会いに行きました。
その時は、中に数羽のキレンジャクが混じっていました。
魚沼でも時々群れが立ち寄りますが、そのタイミングでそれに出会うのも簡単な事ではありません。
色々な方々の発信する、何か分からない情報などを精査して、解読して時には推理して足を運ぶしかありません。
今回はひょんな所からの情報で、少しの間滞在していたキレンジャクの群れに遭う事が出来ました。
大凡45羽の群れでした。
近くにキハダの樹があり、暖冬という事も手伝ってか、どれもたわわに実を残してました。
今回は全てキレンジャクのようです。
時にヒレンジャク(緋連雀)が混ざったり、逆にヒレンジャクの群れにキレンジャクが混ざる事もありますが、ざっと観察する限りヒレンジャクは見あたりません。
歌舞伎役者のようなりりしい顔はヒレンジャクと同じ。
チャンチンの木に留まって休んだり、キハダの実を食べに行ったりを繰り返しています。
チャンチンは成長も早く真っすぐ成長する為、昔は田圃のハザ木に使われていたりしたようです。
時にヒヨドリに追い払われ、時にアオゲラと同居してキハダをついばみます。
アオゲラ
行動は殆ど集団で行われ、チャンチンからキハダ、キハダから雪上での水分補給など
行動の導線移動は群れで動きます。
奥に居る、風切羽の白い模様が羽の縁を回るように内側に切れ込んでいるのが♂
手前の羽の縁にだけ白~黄色いラインが入るのが♀。
風切羽に黄色が多く入る程成鳥、白い程幼鳥との事。
♂と♀の差はわずかで、どちらも美しい鳥ですね。
雪上で水分を補給している様子。
♂
この時も群れで動きます。
真っ白ですが、雪上です。
これは♀
メスの方が多かったように思います。
これも♀
♂♀共に、雨覆羽の先端にオレンジの蝋状物質があります。
英名Wax wing (ワックス ウイング=蝋羽)というのも頷けます。
手前が♂
奥は不明・・・
アゴのクロヒゲで見分ける事も出来るようですが、とりあえず分かりません・・・
時に雪も降りました。
魚沼らしい一枚となりました。
雪の中、一羽佇むキレンジャク。
キレンジャクからの置き土産。
尾羽です。
この尾羽にも黄色の先端の中央部に、朱が差していますが、これも蝋状物質なのか?
昨日・今日と姿は見る事が出来ませんでしたので、既に旅立った可能性が高そうです。
毎年恒例の飛来ではありませんので、またいつかこんな群れに会えたらいいなぁ・・・