魚沼Trail Adventure Crew

魚沼Trail Adventure Crew

魚沼トレイル アドベンチャー クルー
新潟県魚沼市の自然観察情報です。

例年よりも小雪だった魚沼ですが、3月は雪の降る日が多かった。

東京では例年より遅いソメイヨシノの開花でしたが、魚沼ではカタクリやショウジョウバカマ、キクザキイチゲなどの春の山野草や、マンサクやオクチョウジザクラなど山の木々も開花が進み、春は例年より少し早く進んでいる模様。

小出公園から藤権現に向う道も、明日・明後日くらいには車で山頂まで行けそうな感じです。

 

ようやく朝の訪れもはやくなり、間もなく始まる夏鳥の季節を前に、準備運動がてらに朝の山を楽しんでいます。

未だ冬の鳥の面々ですが、旅の途中か越冬に来ていたのか分からないようなレアな面子にも出会えたりします。

 

これは先日遠征で撮ったオオマシコではなく、地元・藤権現のベニマシコ。

今日はミヤマホオジロにも会いましたが、まだ写真の出来栄えを確かめていません・・・

 

 

まだまだいるよルリビタキ。

 

こちらも冬の鳥ジョウビタキ

 

ゴジュウカラも亜高山帯から越冬に来ています。

まだまだ高山には帰りません。

 

 

エナガは既に営巣中。

何処からともなく羽を見つけてきます。

巣材です。

 

カケスはギャーギャーと今日も賑やか。

 

リスはもちろん冬毛です。

耳毛ボーボー

 

4月20日頃には夏の鳥も来ますが、例年冬の鳥と混在するきかんがあります。

マヒワやアトリ、カシラダカなどもまだまだ沢山滞在中。

 

 

 

 

毎年、冬期には晴れの日が多い関東へ、野鳥撮影を目的に数回遠征しています。

今年も実は既に2回程行っているのですが、意外と成果少なく、ブログネタにもならないような感じでした。

3回目になる今年の冬の遠征ですが、今回は一応お目当ての本命に出会う事ができました。

 

 

 

冬の赤い鳥といえばベニマシコですが、ベニマシコよりもより赤く、また顔の周りにある白い部分が特徴のオオマシコ。

レア度もベニマシコより数段上ですが、平地の水辺で越冬するベニマシコと比べ、標高1000m付近で越冬するらしく、魚沼近辺では簡単に行ける場所はありません。

そんな珍しいオオマシコに会いに、関東の標高の高い所へ行ってきたという事なんです。

何と積雪が・・・

ここは轍もありますが、圧雪の所もありました。

帰れるのか?、行き止まりになったらUターンできるのか?という不安の中進みました。

まるでTV番組の「ポツンと一軒家」へ行く道中のようでした。

 

現場へ着くと、恐らく同業者だろうと思うしかない車が数台。

この時期、他に用があるとは思えません。

大凡場所の目星をつけて出掛けましたので、そちらへ直行しました。

そして居ました!同業者。

よってお目当てのオオマシコも居ると思われます。

 

 

「あそこに数羽、さっきはこっちに来たんだよ」

と教えてもらい初見・初撮りの一枚目をパシャリ📷

その後、気づけば300枚くらいは撮りましたが、枝被りや枝の陰かぶりでなかなか大変でした。

そんなオオマシコさんはこれ。

 

冬枯れの山と、朽木の世界に映える赤!

常緑の緑にもご覧の通り!

 

もちろん、雪の白にも似合います。

赤さの凄さも違いますが、♂の顔の白い部分があるのがベニマシコとの大きな違い。

より派手でより美しく思います。

魚沼ではベニマシコの他ハギマシコも時々見られますが、ハギマシコは更に地味な感じです。

 

これは♀か?若♂か?

メスタイプといっときましょう。

隣のお客さんはコガラ。

 

 

メスタイプ

 

来週は水曜日が祭日。

高速の休日割なんかの恩恵に預かれることは滅多にない。

もう一丁遠征行こうか?

 

 

 

 

 

2月の後半に土手道が通れる程の残雪となり、ほぼ積雪0になりましたが、3月は少し天気が悪いです。

生活が困る程の大雪にはなりませんが、小出で20cm程度数回降りました。

真冬の景色に逆戻りです。

 

 

 

おかげさまで前記の写真展や生物多様性セミナーも盛況だったようで、ご感想なども沢山いただきました。

本当にありがとうございました。

また、色々な所から声も掛かりましたので、次回に向けて準備もしたいと思います。

 

2月の10日頃から来ていたキレンジャクですが、見かけない日が続くと旅立ったと考えてしまいがちでしたが、なんだかんだで3週間程滞在し沢山の写真を撮りました。

最大48羽居ましたが、徐々に数を減らして20羽位が続き、仕舞いには1桁そして1羽なんて日もありましたが、最後に見たのは3月3日の5羽でした。

まだ居るのかもしれませんが、徐々に会える可能性が下がってますし、キハダの実も随分貧相になりました。

一旦観察を終了しようと思います。

写真は精査選別した後に、また何かの機会に紹介できたらと思います。

 

さて、雪景色の魚沼ですが、流石に3月。

降った雪も直ぐに消えるサイクルとなっています。

前回の雪もあと僅かに残る程度。

そして、カラ類の声は春の囀りとなり、カワラヒワやホオジロもおかえりなさいです。

小鳥達の声が賑やかになってきました。

キレンジャクの時と似た絵面ですが、これはマヒワ。

冬鳥ですが春により大きな集団となるような気がします。

沢山あつまって杉の実を食べているようです。

雌花がたわわな枝には沢山群がっています。

 

そしてカラ類の混群に混ざってこんな鳥もやってきます。

年中居ますが、昔はあまり里で見かける鳥じゃなかったようです。

杉と同化してます。

少し拡大・・・

キバシリです。

背中と尾羽が同じ質感で、他の鳥達とは少し質感の違う羽をしていますね。

お腹や顔を見たいのですが、なかなか見せてくれません。

それどころか、じっとしたまま動かなくなりました。

寝てるのでしょうか?

卵みたいに真ん丸で可愛いですね。

 

カケス

これも年中居ますが、うるさい鳴き声からは想像できない美しい鳥です。

風切羽の外側から小翼羽・雨覆にかけてのブルーはホントに美しい。

 

 

まだまだ冬の魚沼を楽しめそうですが、春の足音も聞こえてきそう。

そんな感じです。