始発・終着が同じとなる「循環・環状で運転された臨時列車」を取り上げる企画。

環状、循環の厳密な定義は設けていませんが、同一駅に戻ってくるという点を軸に全国津々浦々で活躍した列車を、手元の時刻表から追ってみたいと思います。

 

 28回目は、北越急行の創業20周年記念で運行された、北越急行20周年記念号を取り上げます。レイルラボの当該ページを拝見しましたが、北越急行の六日町車両基地で同日に実施された「ほくほく20周年感謝祭」にあわせて運転された模様です。先達の皆様は同感いただけると思いますが、北越急行の車両が営業運転で新潟駅まで入線することは極めて珍しい出来事であり、これが循環列車として実現したというのは、しっかり記録しておきたいと思います。

 

 

  循環臨時列車の運行概要 

 

快速 北越急行20周年記念号

起終点駅と経由線  始発・終着 新潟(信越本線→北越急行ほくほく線→上越線→信越本線)
運転日

2017年10月15日 のみ

使用車両・編成

HK100形2両編成(ゆめぞら編成)

こちらのページを参照しました

列車番号、運転ダイヤなど

9330M→9833M 新潟発7:40 → 六日町着11:44

(途中停車駅:新津、加茂、東三条、見附、長岡、宮内、柏崎、柿崎、犀潟、まつだい、十日町)

9753M 六日町発15:50 → 新潟着18:00

(途中停車駅:浦佐、小出、宮内、長岡、見附、東三条、加茂、新津)

備 考

全車指定席

 

 

  運行ルートを図示すると

 

ブログ筆者手書き地図で北越急行20周年記念号を循環具合を図示してみました。新潟発着ではありますが、実際に循環となるの宮内以降ですね。北越急行ほくほく線にJR東日本車両が乗り入れる(た)ことは臨時列車を中心に多数実績がありますが、北越急行線の車両が直江津、越後湯沢といった定期運用での乗り入れ以外でJR線を走行するのは数えるほどしかないはずです。ご乗車になられた方はさぞかし良い思い出になったことでしょう。

 
 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

北越急行線紙面に掲載された北越急行20周年記念号です。この臨時列車の運用にもついたHK100形「ゆめぞら編成」はプロジェクタを使ったアトラクションが楽しめる編成であり、下記紙面内にも週末に運用に就いている様子が確認できます。今では長大トンネルの続くほくほく線の貴重な観光資源となっている列車ですね。

JTB時刻表2017年10月号より

 

本日は以上です。

 

まとめページはこちらから

 

参考資料:JTB時刻表

参考サイト:レイルラボ など