シュプール号名鑑と銘打って、意外にも情報の少ないシュプール号各列車のダイヤや使用車両を可能な限り追ってみたいと思います。
第21回目は、JR西日本のシュプール雷鳥信越号を取り上げます。
シュプール妙高・志賀号のうち、京阪神にその日中に到着する列車を「雷鳥信越号」と改称したものです。そして急行ではなく「特急」に格上げしたという点も特筆すべき点です。なお、前述から察しが付くように、この列車は片道(帰り)のみの設定でした。
シュプール雷鳥信越号
運転された年(シーズン)
1997〜2006年 (10シーズン)
【備考】
- 1999年〜2003年は「シュプールサンダーバード号」と共通運用、ダイヤで運転されていますが、こちらは別途取り上げます。
- 2003年〜2005年の3年の列車名は、シュプール号と名称をそろえるため、「シュプール雷鳥信越2号」という名称になっています。
年ごとの運転概要
この列車では、どのシーズンも弁当販売駅の停車駅設定はありませんでした。
1997 | 黒姫 → 神戸 1本 |
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1998 | 黒姫 → 神戸 1本 |
1999 | 黒姫 → 西明石 1本
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2000 | 黒姫 → 西明石 1本
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2001 | 黒姫 → 大阪 1本
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2002 | 黒姫 → 大阪 1本 |
2003 | 黒姫 → 大阪 1本
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2004 | 黒姫 → 大阪 1本
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2005 | 黒姫 → 大阪 1本
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2006 |
黒姫 → 大阪 1本
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使用車両
下記は2004年撮影のようですが、城崎かすみ様のYoutubeを発見しましたので、貼り付けました。
運転ダイヤ(各年時刻表より)
すべてのシーズンで、【かえり】のみの運転であるのが最大の特徴。雷鳥号の臨時列車スジを流用して設定されているケースがあり、その影響で停車駅がつぶさに変更されているのも注目しておきたい点です。
’99と’00は1、2日しか運転実績がないのは、その他の日程は同じダイヤで「シュプールサンダーバード号」として運転されている影響です。
所要時間の比較をしてみたところ、黒姫〜大阪間の所要時間が最も短かったのは、’99と’00の5時間38分であり、もっとも長かった(遅かった)のは’05の6時間32分となり、この差は1時間近くあります。
本日は以上です。
過去のシュプール号はじめ、日本のスキー列車の歴史をまとめた一連のブログはこちらからご覧になれます。あわせてよろしくお願いいたします。
参考資料 JTB時刻表、鉄道ダイヤ情報(シュプール号運転情報)