International Railway Journalの2021年1月1日記事「RegioJet receives first two Traxx MS3 locomotives and plans further fleet and service expansion」から抜粋してまとめています。
チェコの民間企業であるRegioJet社は、15両のボンバルディア社製Traxx MS3マルチシステム機関車の最初の2両を受領し、現在試験運転とハンドル訓練を行っており、その後、同社が運行するブルノ - オストラバ - ボフミン間のサービス(Brno – Ostrava – Bohumín services)に投入され、承認が下りればチェコ、スロバキア、ハンガリー、ウクライナの他の長距離サービスにも使用される予定とのこと。
RegioJet社は残りの13両を2021年4月から10月の間に受領し、すべて2021年に就航する予定。
また、同事業者は2021年にはさらなる機材の増強を計画している。今年取得した50両の客車に加え、2021年にはさらに70両の客車を調達し、全体の3分の1の規模に拡大する予定だ。
同社はすでに最高時速160km/hのMS2e機関車4両と、ヨーロッパ・ロコモーティブ・リーシング(ELL)からリースしたシーメンス社製193ベクトロン電気機関車5両を使用しています。下記がその機関車。
ボンバルディア社製MS2e機関車
Actuell37, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
シーメンス社製193ベクトロン電気機関車
PetrS., CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
また、2021年にチェコ共和国からポーランド経由でウクライナへの夜行列車を新たに就航させる予定で、来年夏にはクロアチアの夜行サービスを再開する予定、他にもサービス開始が控えている状況です。
さらに12月30日には、4月からプラハ(Prague)、クラクフ(Krakow)、プシェミシル(Przemysl)間の夜行便を開設することを発表。ポーランド市場への参入をオープンアクセス事業者として承認がされたことを意味します。
同社は昨年夏にプラハからクロアチアのリエカ間にバカンス客向けのサービスを開始したものの新型コロナウィルス感染症の影響をうけてサービス停止、縮小となっている中、今回配信された情報には、レギオジェット社のみならず、欧州鉄道の新しいサービスの一斉花開を予期させる明るい話題と感じました。
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参考資料:European Rail Timetable October.2020
本文内写真
MS2 Actuell37, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
シーメンスベクトロン PetrS., CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
カバー画像の写真:ロゴ Jürgen Pickl, Public domain, via Wikimedia Commons