European Rail Timetable (ヨーロッパ鉄道時刻表)October 2020 NEWSLINE の日本語抄訳です。

 

先日英国から手元に時刻表の冊子が届きましたので、数回に分けてNEWSLINEの抄訳を掲載します。

今回は一連の最終回として、今後施行されるダイヤ情報 となります。

 

・2020年12月13日の新時刻表開始から、週末にアムステルダム~ロンドン間の両都市の直通運転を開始する予定です(冬号のTable18)。

 


・ブリュッセル - ケルン - フランクフルト間の以下の 4 つの ICE サービスが週6日運転から増便され、毎日運行となります。当該列車はフランクフルト発12、18列車、ブリュッセル発11,317列車です(冬号のTable 20、21)。

 

・列車 421/420 デュッセルドルフ - ミュンヘン / インスブルックおよびウィーン線はアムステルダム発着に延長され、毎日運行されます (現在のデュッセルドルフ発着の週 5 日便から増便)。

 

・ブリュッセル-ウィーン間(列車番号 50425/50490)は週 3 日運行され、ケルン西駅での停車時間中に元列車に連結/分離されます。なお、ブリュッセル-ミュンヘン-インスブルック間は廃止されます(冬号のTable 53)。

 

・ハンガリー鉄道は、ブダペスト-ウィーン間に3本の列車を追加し、2都市間を日中1時間ごとに運行する予定です(冬号のTable65)。

 


・チューリッヒ- ミラノ 間のユーロシティは、チェネリベーストンネルの開通に伴い、1 日 10 本の列車が増便され、所要時間は約 20 分短縮されます。チューリッヒからは午前中の0633発から1133発まで1時間おきに出発し、その後1933発までは2時間おきに出発します。逆方向ではミラノからは0710発から1310発まで2時間おきに、1510発から2010発までは1時間おきの運行となります。これらの列車のうちの3本は、ヴェネツィア、ボローニャ、ジェノバを発着に運転区間延長されます(冬号のTable82)。

 

・メンミンゲンを経由してミュンヘン とリンダウ間を結ぶ路線の電化により、ミュンヘン と チューリッヒ間の運行本数が 1日3 本から 6 本に倍増します。スイスのRABe 503振子式列車で運行されているため、所要時間は4時間に短縮されます。これはルート上の高速化だけでなく、列車が終端駅であるリンダウ中央駅を経由せず、列車の折り返しが不要になったことによるものです。その代わりに、リンダウ・ロイチン駅と呼ばれる新しい駅(中間駅)を経由します。また、これらの列車はバーゼル発着するものがなくなります(Table75)。

 

・列車番号 301/300 ベルリン・ナイト・エクスプレス号は、ベルリン - マルメ間は2020年夏シーズンの運行はキャンセルされましたが、来年2021年の夏にストックホルム - マルメ - コペンハーゲン - ハンブルグ - ベルリン間を結ぶ夜行列車として復活すると報告されています。この列車は、コペンハーゲン中央駅の代わりに ホイイ=トストロプ駅を経由しますが、これはおそらく列車が方向転換するのを避けるためです(冬号のTable 50)。

 

・列車番号151/150 エモナ号 ウィーン - リュブリャナ間の列車がトリエステ発着に延長されます(冬号のTable91)。
現在、11月2日まで週2回、ヴェスターランド-ザルツブルク間で運行されているアルペン-ズィルト・ナハト・エクスプレス号は、クリスマスと新年の期間に合計7日間運行される予定で、その期間は、温泉街とリゾート地であるバド・ガスタインに向けて延長されます。Table84は、追加された運行に合わせて調整されます。

 

以上となります。