試合が終わった後、私たちはすぐ帰る予定だったが、団員の彼(後の再婚相手)と仲良くなり、その応援団の行きつけの居酒屋にそのまま連れて行かれた。そこでも相当、飲まされた。
そのせいで気分が悪くなり、もう何がなんだかわからなくなり、トイレに駆け込んだ。
その時も彼は、私を介抱してくれた。
その優しさにほだされたのかは、憶えていない。
その後、どうやって自宅に帰ったかも覚えていない。後輩に聞くと、彼はすごく心配してたそう。
それからは彼とは、携帯で毎日話をした。

彼氏になるのにそんなに時間はかからなかった。
見た目は強面だがとても真面目で、公務員というのも好印象だった。



それから毎週末は、私が自分の車を運転して彼に会いに行った。




彼は実家暮らしだったが、なんと初日に実家に行って、両親に会うハメになった。
夕食をご馳走になり、何気にお父さんが、
「うちの娘になりなさい」
えっ?
それに続いて、お母さんも
「そうよ、○○さん、息子のお嫁さんになってくれたら、おばさん嬉しいわ」
私は、驚きのあまり、
「・・は、はい」としか言えなかった。
私の自宅までは、2時間ほどかかるので、夕食が終わって、少しくつろいだ後、帰り支度をすると、彼が「おふくろが泊まって行きなさい」との事。
初日にそれは出来ないと断ったが、夜遅くに運転して帰す事を心配して、向こうも引き下がらなかった。それに負けてしまい、泊めてもらう事にした。それで、ビックリしたのが、私は客間で寝るとばかり思ってたら、
なんと!彼のベッドに枕がふたつ並んでいた。
・・・・・・この家族って
仕方なく一緒に寝たが、当然何も無い。
ってか、彼の部屋とお母さんの部屋は隣り同士。
翌朝、朝食をいただき、ご両親にお礼を言って彼とデートに出かけました。
彼の話だと、両親は私の事を相当気に入ってるとの事。「肝心なあなたはどう思ってるの」と彼に問いただすと、
彼「親父とおふくろがお前とだったら許すらしい」と言われたそう
私は(・・・はぁ?あんたには自分の意見はないのか?)
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と思ったが、それよりも私には、今の仕事が辞められる事と福岡に住める事の方が嬉しかった。
そうやって、あれよあれよと言う間に、会社を円満退職に導き、福岡への引越しも最小限度の物をトラックに乗せて、母親とは涙
の別れをして、この生まれ育った小さな田舎町を後にするのだった。
の別れをして、この生まれ育った小さな田舎町を後にするのだった。新居は前もって二人で探したアパートへ。
すると、なんと!これから買い揃えようと思っていた、新品の電化製品とカーテンが部屋に置かれていた。
どういう事?彼に聞くと、お母さんが時間が空いてたから、買っといたとの事、しかし
支払いは、私たち持ち。
・・・しかも、カーテンまで勝手に決められて・・・。
カーテンて好みがあるやん!
カーテンくらいは自分たちで決めたかった!
彼は、おそるおそる「お前に言ったら(お母さんが買い揃える事を)断るやろうと思って言えんかった」
「お前はおかんの言いなりかーっ!」
・・・・もう、呆れて涙も出なかった。
まだ始まったばかりの新婚生活に暗雲が立ち込めた事は言うまでもなかった。