しんみりした後のお口直し。開成野球部のことを思い出したらまたこの方の本が読みたくなって。
こちらは高橋さんがいろんな、いろーんな無名の人々に定年後のくらしについてインタビューしてまわった本です。
インタビューを受けるぐらいなので皆さんめちゃくちゃハードに予定入れて計画的に、パワフルに定年後の暮らしを遂行していました。
◆発見その1
会社を退職する年代の人には「定年セミナー」というものが催されるらしく、そこでは
「きょういく」今日行くところはあるか?
「きょうよう」今日用事はあるか?
が大事ですよと言われるらしい。
◆発見その2
会社的なものから全力で遠ざかるタイプの人と、肩書と「通勤定期」を持ちたがる人に分かれるんだなーという印象。共働きの夫婦は、どちらかが退職すると「自分だけ働くのは嫌だ」と辞めてしまうというのも面白かったです。そして、みんなとりあえず図書館に行くんだって。
◆発見その3
勉強したくて講座を受講しに行ったら、同世代が「先生」していてジェラシー、みたいな人もいる。とにかく意識して余計なプライドを脱ぎ捨て、心を軽く、予定はたくさん入れて、未来志向でやっていくことが大事なのだ、と見受けられました。
「環境問題は高齢者福祉の受け皿」「健康な男たちのデイサービス」など面白ワードが色々ありましたが、私のお気に入りは、釣りが趣味のおじさんの
「みんなが釣れたら、『釣り』じゃなくて『漁』でしょ」
という一言でした笑
定年制はどこから来たのかといった豆知識や定年を語るにあたり様々なお仕事の裏話もあって面白かったです。