「つきのふね」森絵都 著

 

中学二年生が主人公の青春小説だけど、20年ほど前の物語だからか、私が馴染み難い令和の時代背景ではなくすんなりと感情移入ができた。
主人公世代だけでなく、心を病んだ大人の辛さなども描かれており、奥深い物語だと感じた。

辛い時でも、この物語の登場人物の様に優しい人ばかりだと、きっと元気になれる。

生きていくには不安はつきもの、でもそこに夢やロマンがあれば、何とか頑張れるのかもしれない。
最終的には穏やかな気持ちになれた小説だった。