この本だけでなく、眉村卓氏が、妻ががんに侵され余命を宣告されてから

毎日、妻の為に短編を記したという事は、結構、話題になった。

そして、他の出版社からも色々な形で小編集が出版されている。

その中の新潮新書版を購入した。

 

正直、この中の小編は「これ」といった面白いものはなかった。

説明がくどすぎたのもあるだろう。

眉村さん自らが記されているとおり、売り物というより妻の為だけに書いたものだからだろうか。

今までの面白い眉村さんの作品を読んでいた筈の奥様は、どう思われたのか。

毎日、夫が自分の為に書いてくれている、といった愛情が感じられる為、内容の深さも嵩増しされたのかもしれない。

 

説明なしに小編だけがあれば、別の感じ方が有ったかな。