インターネットのニュースでさっき見たが、
今までの大河はわかりやすいドラマチックさだった、とか、
今の大河は独特のテンポや演出で、とか従来とは違う
メッセージ性で、だから視聴者が離れていった(一部要
約)なんて書いてあった。
う~ん。
別に今の大河のテンポが独特とは思わない。勿論私は二
部からしか見ていないので上半期の部分はわからんが、
西郷どんも直虎もドラマの中で時代を先行したり、歴史的
重要事項を端折ったり、って、そういう場面はいくらでもあ
った。
まあ落語はなかったが。
私はいだてんは面白いと思う。「いってQ」とか、」「ポツン
と何とか(正式名称わからん)」は見たことないが、多分私
はいだてんの方が好きだ。
20年以上大河ドラマを見続けてきた私だが、正直面
白さだけで言ったら近年人気のあった龍馬伝や徳川三代
に匹敵するだろう。
ただこの番組は、ドラマの中とはいえ主人公やスポーツ選
手(この前なら人見絹江)が一生懸命やっている、或いは
これから頑張ろうと盛り上がっているシーンをチャラ
かすという理解不可能な点がある。これを前述の様に
「従来とは違うメッセージ性」という表現で示しているならま
さに、言い得て妙である、と思う、が。
例えテレビの中とは言え、他人が一生懸命やっている、盛り
上がっているシーンは、傍観者なら応援したくなる、というの
が老若男女問わずごく自然な事だろう。各言う私もそうだし、
また神回で涙した、感動した、なんて意見もよく見かける。
そんな感情移入している視聴者に、落語のネタとは言え「座
りしょんべんで馬鹿になりやがれ」とか、「帰ってくるな!」
とかって・・・。
これでは視聴者が離れていく処か、繋ぎ止めて置くことさえ
不可能である。
また、視聴率が伸び悩んでいるのは同時刻に「いって」や
「ポツンと」が好調だから、なんて記事を見たことがあるが、
これも正直お門違いも甚だしいことである。
「いだてん」という番組だけでみればはここ半年だが、大河
という枠組みで見れば話は別である。何十年も放映してい
る、というブランド力があるのに、低迷の原因を他局
のせいにするとは、プライドもくそもない、20年
来の大河ドラマファンとしては嘆か
わしい限り事である。
それから評価はされているが視聴率に反映されないジレン
マ、なんて書いてあったが、この考えも私のような、外野で客
観視できる立場の人間から言わせればズレズレで
ある。まず理由はなんであれ一度離れた視聴者なんて二度
と帰ってこない。また万が一帰ってきたとしても次回作で、とか、
若しくは「いだてん」で、だとしても、視聴率に反映されるほど
の多数は絶対に帰ってこない。世の中そんなに甘くない、と
私は言いたい。
今後有名女性アスリートをどれだけ出演させようが、神回
を連発させようが、真面目なシーンで視聴者を馬鹿にする
チャチャをいれるドラマなんて、塗り替えられることのでき
ない不名誉な記録を連発するのが関の山である。
まあ、それでも私は最終回まで見るんだろうな。