撮影講座が続きますがお許しください。
昨日はビールのパッケージ撮影でしたが今日はその中身。
よりおいしく見せるポイントです。
ライトは前回と同じく、被写体の真上より少し奥。
そして、レフ板の置き方にポイントがあります。
このようなグラスの大きさに切ったレフ板を使うのです。
後ろには針金の足をつけて、角度を微調整します。
下の写真のようにグラスのすぐ後ろのカメラから見えない位置にセットします。
右側からカメラで撮影しています。
ナゼこんなことをするかというと、中身をおいしそうな色にするためです。
では、このレフ板がアリとナシではどんな違いが出るでしょう。
下の写真で比較してみます。
まずはレフ板なし↓
ビールの泡があったとしても半透明ですから、
背景のブルーが透けて、なんだか黒っぽい色になってしまいました。
これではあまりおいしそうではありませんよね。
次に背景のレフ板を置いてみると ↓
アラ不思議!
ビールが輝きましたねー。
ビール本来のイメージに近づいてきました。
このときのレフ板は泡のイメージを出すために、
一度クシャクシャにしたアルミホイルを使うといい感じになります。
あまり透明な飲み物では後ろのレフ板がバレてしまうので
そんな時はキンキンに冷やしてグラスを少し曇らせると
ちょうどよくなります。
次にビールで欠かせないのが泡の作り方。
お酌するときもそうですが、泡の量の調整は本当に難しいもの。
一番ラクに出来るのは、一度ビールを注射器に吸い上げて
またグラスに戻すと、きめの細かい泡がつぶれることなく
長い間持続します。
でも、注射器をお持ちの人はあんまりいないでしょうから
そんな時は奥の手。
食塩をパラパラとふりかけます。
するとなくなってしまった泡が、下のほうからシュワーっと
上がってきます。
上の写真だと、四角い後ろのレフ板もバレていますね・・・。
うまく角度を調整して、塩をパラパラ!
そんなことをやってできたOKカットはこちら ↓
おいしそうになりましたね。
このレフ板の使い方はビールだけでなく、カクテルやソフトドリンク
にも応用できる技です。
お店のメニューの写真もこうやれば売上売り上げアップ間違いなし!
前回の高分子吸収ポリマーと合わせて使えば
さらにおいしそうに演出できますよ。
ちなみにこの写真を撮るために1リットルほどのビールを消費しました。
ビールの場合は、冷え具合やビールの量、泡の出方など
調整がとても難しいのです。
まぁ、どうせ飲むならこうやって楽しみながら飲むのもいいものです。
週末の夜にお勧めの、ちょっとしょっぱいビールほろ酔い撮影講座でした。