駐車場に停めたセレナのリアゲートを開けて、ふと思ったんですよね。
「この空間、もったいないな」って。
荷室はそこそこ広い。でも、目的地に着いてから「もう少し先まで行きたいな」と感じるたびに、結局また車を動かすことになる。渋滞の中を、また駐車場を探しながら。
そのモヤモヤが、ずっと頭の隅にあったんです。
で、ある日ふと調べ始めたら、出てきたんですよね。DAHON K3という折りたたみ自転車が。
■ 「え、これ本当に自転車?」と思った理由
正直、最初に写真を見たとき、おもちゃかと思いました(笑)
14インチの小径タイヤ。折りたたむとW65×H59×D28cmというコンパクトさ。でも、重さが7.8kg。
持ち上げてみたら、「あ、これ普通に一本の腕で運べるやつだ」ってなって。それだけで、もう気持ちがざわついてきたんですよね。

■ セレナとの相性が、想像以上だった
実際に積んでみると、荷室にすっと入るんですよ。折りたたんだ状態で立てかけても安定するし、横置きにすれば荷物との共存も全然できる。
セレナってもともと「動く書斎」として使っていたんですが、そこに自転車という選択肢が加わった感じで。
目的地の駐車場に着いてから、自転車を出して、さらにその先へ走る。それだけで、行動範囲がじわっと広がるんですよね。「車で来たけど、ここから先は自転車で」という動き方が、気持ちいいんです。
■ 走ってみてわかった、K3の本当の良さ
14インチと聞くと「遅そう」と思うじゃないですか。僕もそう思ってました。
でも53Tの大きなチェーンリングのおかげで、漕ぎ出しから速度が乗る感覚が意外とある。3段変速も、街乗りには十分で、坂もそこそこいける。
あと、フレームの設計が面白くて。柔軟なケーブルがトップチューブとBBをつなぐことで「第2のダウンチューブ」の役割を果たしているんですよね。これが折りたたみ特有のたわみを抑えてくれている。乗ってみると「あ、ちゃんとした自転車だ」という感触があります。

■ 輪行という、新しい遊び方
K3を買って初めて知った言葉が「輪行」。折りたたんで袋に入れて、電車に乗せる旅のスタイルのことです。
これが、想像以上に楽しいんですよね。
電車で遠くまで行って、そこからK3で走る。帰りは疲れたら電車に乗って帰ってくる。「行ける場所」の定義が変わる感覚、というか。
K3は7.8kgだから、電車の棚に置くのも、階段を上り下りするのも、重すぎない。それが地味に、すごく大事なんです。10kgを超えてくると、輪行って途端にしんどくなるらしくて。その意味でも、この重さのバランスは絶妙だなと思います。
■ 比較して買ったわけじゃないけど、結果的に正解だった
買う前に少し調べたんですが、同じゾーンで候補に挙がるのはBROMPTONやCarrymeあたりですよね。
BROMPTONはもっとコンパクトに折りたためるし、乗り心地もいい。でも価格が倍近くする。Carrymeは超軽量だけど、タイヤが8インチで段差に少し弱い。
K3はその間くらいの立ち位置で、価格も10万円前後と「自転車としてちゃんとしてる」金額感。初めての折りたたみ自転車として、ちょうどいいバランスだったんですよね。
■ 「移動」が、遊びになった
正直、こんなに使い方が広がるとは思っていなかったんですよね。
セレナで遠出して、現地でK3を出して走る。輪行で知らない駅に降りて、気の向くままにペダルを踏む。それだけで、「移動すること自体」が目的になってくる。
折りたたみ自転車って、「自転車が好きな人が買うもの」だと思ってたんですが、そうじゃなかった。行動範囲を広げたい人、移動の自由度を上げたい人にこそ刺さるツールだな、と今は思っています。
もし「セレナと組み合わせて使えるもの、何かないかな」と考えている方がいたら、K3、ちょっと調べてみてくださいね。景色が、変わるかもしれないので。