うちの近所の某歯医者さん
まあ、可もなく不可もなく、普通な感じ
年中無休で土日もやっているので助かります
僕は日ごろの行いが悪いせいか、映画館に行ってポップコーンを食べて、はじけきっていない固ーいタネのままのコーンをかじって前歯が欠けるのは、たいがい金曜日の夜だったりしますもんですから
すると、土~日のあいだ、
マイクタイソンかシンナー中毒のようなありさまで過ごさなければなりません。
僕は土日が忙しい仕事ですので
行く先々で
「ヘイッ!メーン!耳カミキッタローカー!?」と、先入観で勝手に傍若無人なタイソン的人格と思われたりするとアレなんで・・・
そんなときは、院長のプライベートはあんまりいいウワサは聞かないけど土日もやってるこの歯医者さんに来ます。
その日もたしか土曜日だったと思います。
午前の予約で、待合席で座って待っている僕。
今日の受付の娘は、若くてカワイイ娘ではなく、ベテラン風キレモノっぽい感じの女の人
カワイイ受付の娘の場合は、診察券出すときに
「リボ払いで・・」とか
スギ薬局のポイントカードを出したりとか
なんらかのオヤジギャクを織り交ぜて気をひこうとするのが通例
ですが
こーゆー眼光するどいタイプの方に、そんなコトしようものなら
石化するんではないかと思うような、それはそれはコワーイ目で睨まれたあげく
【無機質】という言葉を辞書でひいたら、【例】のところに出てきそうなくらい無機質な口調で
「これはちがいます。診察券・お願いします」
と言われてスギのポイントカードをカウンターの上に
ばんっっ!!
て叩きつけらる・・・
そんな悲劇的な情景が容易に想像できるので
ベテラン嬢の場合は、オチャメな自分はぐっと押さえこんで
生徒会長のような優等生ぶりで、
「予約していたIです。よろしくお願いします」
と、ちゃんとした診察券を角をそろえて提出し
無機質に「お待ちください」と言われ
借りてきたネコのように
おとなしーく、背筋を伸ばして膝をそろえて待つことにしています。
そんなヘビに睨まれた肉まんのような状態で
しばらく待合席で待っていると、
なにやらブラジル人の男女のアベックがカランコロンカランっと入ってきた。
女の人の方は、右のホホを両手で押さえて
この世の終わりのような顔でうつむいています
そして、男の方がカタコトの日本語で
「ハァイタイデース」とベテラン嬢に申し出る
すかさずベテラン嬢「ほーけーんーしょーうーわー、あーりーまーすーかー?」と
ものすごいゆっくり一音ずつ尋ねた。
ちなみに入院中の老人・迷子の子供にもこんな口調でしゃべられてますね
しかしブラジル人男性「ホケンショウ・・アリマセーン・・」
ベテラン嬢「ほーけーんーしょーうーがーなーいーと、たーかーいーでーすーよー」
ブラジル男「イ・・イクラ・・?」
ベテラン嬢「いーちーまーんーえーんーくーらーい、かーかーりーまーすーよー」
ブラジル男「イチマーンエーン・・・アリマセーン・・」
ベテラン嬢「なーいーと、みーれーまーせーんーよー」
ブラジル男「ナイト・・ダメ・・?・・・ハァ・・イタイ・・・ダメ・・?」
もう泣きそうです。
ブラジル女は顔汁が搾れそうなくらいのシカメっ面です
ベテラン嬢「ほーけーんーしょー、つーくーってー、きーてーくーだーさーい」
一段と眼光するどくベテラン嬢
ブラジル男「ハア・・ホケン・・ショー・・ナイデース・・・ナァーイデース」
だんだんと呼吸が乱れてくる彼
ベテラン嬢「なーいーとー、いーちーまーんーえーんー、あーりーまーすーかー?」
ブラジル男「イチマーンエーン・・アリマセーン・・ハァ・・イタイデース・・」
ベテラン嬢「ほーけーんーしょー、つーくーってー、きーてーくーだーさーい」
とリピート
そして諦めたのかブラジル人アベックはトボトボと出口に向かって歩いて行き
最後にもう一度受け付けの方に振り返り
うらめしそうに締めの一言
「ハァ・・イタイ・・デース・・」
そして出て行きました。
その後、あのアベックはどーなったのだろうか?
※注意
文中、アベックという言葉が出てきますが
これは一周回って、あえて使っているワードです。
僕はそんな世代ではないので
ゆめゆめ勘違いされませぬよう、お願い申し上げます。