最近
老いなのか
チャック全開の日が増えた
不思議なものである
豊橋に住み着き始めた10年ほど前は
体重が47~49キロだったの僕は
今では見事なまでの中年太りを果たし
70キロ前後の質量をキープしている
当然、腹まわりはメタボリックパラダイスゴーゴーである
スボンのサイズは
股下は一切変化なしで
胴回だけが右肩あがり
これが営業成績だったら
さぞかし部長あたりに
「今月も営業成績トップはI君です!皆さん拍手っ!パチパチパチ・・・」
とるなることであろう
だが、残念ながら
このグラフは営業成績などではなく、腹まわりだ
そうなりますと
やはり
若干
ズボンをはくときの
ホックを留めるという所作の際に
フラストレーションを感じずにはいれらない
そんな状況になることも日常茶飯事
まず、「ふぅぅぅぅぅうううぅぅ・・・」と、
思いっきり息を吐ききって
「おりゃっ!」と一気に
畳み掛けるように
右手に持ったズボンの端っこと
左手に持ったズボンの端っこを
寄せるわけです
さながら
王様ゲームで
3番と5番がキス
とか言われて
自分が3番で
「えっ!5番って誰っ?誰?」
思てたら
一番ありえないヒバゴン面の女の子で
「おおっ神よ、なぜそんな造形のものをお作りなったのですかぁぁぁ・・」
と、ひとしきり膝から崩れ落ちたところで
まわりの奴らに押さえつけられて
無理やりヒバゴンと顔を接近させられるが
その抵抗力が無意識にハンパではない
そんなシチュエーションを彷彿とさせるくらい
スボンの右端と左端は
容易にはくっついてはくれない・・
うっくっくっっ・・
もうちょい、もうちょい
ぬぬぬぬぬぬぅぅ・・・
カ・・チャッ・・・
「よっしゃっ」
なんとかかんとか
ホックが留まり
一安心
おそらくそこで気力体力を使い切ってしまい
チャックを上げるのを忘れるのでしょうね
で、そのまま仕事に出かける
僕の最近多いお仕事は
要望のあった一般家庭に出向いて
その家のネット環境等を調査して
某有名な光回線導入に関する
疑問や質問にお答えする
いわゆるコンサルティングをするという仕事
平日の昼間の一般家庭
だいたい奥様が対応してくれます
そこへ30代半ばのおっさんが
「こんにちはー」
と愛想笑いよろしく
やってくるわけで
その下方では、社会の窓からも
「こんにちはー」
その状態で
家のパソコンまわりやら電話まわりやらを調べるワケで
ひととおり調査をして
「うーん、こちらのお宅の場合、電話がブランチ接続ですので、光電話にするには・・・」
や
「この位置だと無線LANの電波強度が微妙ですねぇ~」
とか
「このパソコンにセキュリティソフトを入れるにはサービスパックをアップする必要がありますねぇ・・」
などと
法律相談をされている弁護士のごとく
PC・ネットワークの専門家としてのコンサルティング
そして
「やっぱり専門の方だと頼りになるわぁ」
という尊敬のまなざしを一身に受け
僕「じゃあ、達者で暮らすんだぜぇ・・」
と西部劇のラストのようなセリフを残して
夕日をバックに去ってゆく
奥様「なんて素敵なお方・・せめてお名前を・・」
僕「いえ、、名乗るほどのモンじゃございやせん、、不器用ですから」
と高倉健のように
クールにダンディに依頼先のお宅を後にする
この間ずっとチャック全開です
仕事ができる人間の威厳とかオーラとかゼロです
そのことに気付くのは家に帰ってからです
「はぁー今日も一日仕事が終わったぜよー」
着替えようとして
「ぬあぁぁぁぁぁーーーっっ!!」
てな感じで気付く
一日のラストもラスト、
水戸黄門でいうと
印籠も出し終わって
悪代官もひっ捕らえられて
一件落着、さあ旅を続けようぞというところで
八兵衛がつまらないジョークをかまして
スケさんにつっこまれて
ご老公がわっ・・はっ・・はー・・
と笑ったところで
全員ヅラをかぶり忘れてたみたいな感じで
その一日の喪失感は尋常ではない